KARAのク・ハラさんが突然この世を去る直前、数人だけが知っていたSNSアカウントに「怖い」というコメントを上げていたことがわかった。
韓国SBSのドキュメンタリー番組『それが知りたい』(原題)は6月22日の放送で、ク・ハラさんの金庫盗難事件に関するミステリーを取り上げた。
この事件は、ク・ハラさんが突然この世を去ってから約2カ月後の2020年1月、彼女の自宅に一人の男が侵入し、縦横30cmほどの大きさの金庫を盗んだ事件だ。警察はこの事件について9カ月にわたって捜査したが、犯人を特定することができず、捜査は終了となった。
ク・ハラさんの自宅に侵入した犯人は、他の高価な物品には触れず、契約書や携帯電話などが保管された金庫にだけ手を出したとされる。番組では防犯カメラの映像から犯人と見られる男のモンタージュを作成し、情報提供を呼び掛けたりした。
また番組では、ク・ハラさんがこの世を去る直前の様子についても報じられた。
ク・ハラさんがこの世を去ったのは2019年11月24日だが、その前日の11月23日、日本で新しいアルバムを発表して活発に活動して帰国した彼女は、公式SNSに「おやすみ」という短い挨拶を残した。これが彼女の最後のメッセージと思われた。
ところが数時間後の11月24日には、親しい知人だけが知っているSNSアカウントに「怖い…」というコメントを載せていたことが明らかになった。
それを見た親しい知人らは、「オンニ(お姉さん)、私がいるじゃないか」「何が怖いの、バカね。いつもあなたの味方だ」などとコメントを付けて慰めたが、まもなくク・ハラさん死去のニュースが伝えられた。
さらにク・ハラさんは亡くなる前日、知人のファン氏に電話をかけていた。韓国社会を震撼させた「バーニングサン事件」との関連もあるファン氏は、番組制作スタッフのインタビューで複雑な心境を明らかにした。
ファン氏は「その日、(ク・ハラさんから)電話がかかってきた」とし、「夕方に『ご飯を食べよう』と言ってきたが、私が(知人らと)ビールを飲んでいたし、一般人の友人なので、ハラが来たら負担になるのではないかと思って、『ハラ、それでは私の誕生日に会おう』と切って翌朝に悲報を聞いた」と話した。
責任を感じるというファン氏は、「(バーニングサン事件で)拘束された人たちも、ハラがそのような選択をしたとき、非常に自責感を持ち、哀悼の意を表した」とし、「私も友人だが、誰かが私の友人ハラの家に行って金庫を盗んだとすれば、私が情報提供をしただろう」と説明した。
なおク・ハラさんは、最近公開されたBBCのバーニングサン事件に関するドキュメンタリーで、記者に直線電話して情報提供をするなど、事件解決に向けて重要な役割を果たした事実が明らかになっている。
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