韓国芸能界では最近、40代の女性スターの妊娠や出産が相次いでいる。
WHO(世界保健機関)と国際産婦人科学会によると、満35歳以降に妊娠した場合、高齢出産(韓国では老産とも呼ぶ)に分類される。
平均結婚年齢が高くなったことで、高齢出産の比率も次第に増加している。その場合、妊娠自体が難しいだけでなく、妊娠後も様々な合併症が発生する危険性も高い。さらに、産道、子宮口は年齢とともに硬くなるため、難産の原因にもなる。
しかし韓国では近年、このような困難を承知した上で、高齢出産で“2世”を授かるスターが多く、同様の境遇に置かれた者に希望を与えている。
6月16日に放送された育児バラエティ『スターパパ奮闘記!スーパーマンが帰ってきた』には、女優のチェ・ジウが新MCとして合流した。
彼女は2018年、9歳年下の一般人男性との結婚をサプライズ発表すると、翌年に45歳で長女を妊娠。その1年後、無事出産し多くの祝福を受けた。その後、SNSなどで育児に専念する日常を公開してきたチェ・ジウは、自身初となるバラエティ番組のMCで、4年ぶりの本格復帰を知らせた。
チェ・ジウは、「赤ちゃんが幼いから人生に執着ができた。赤ちゃんと長く一緒に暮らさなければならないのではないか」と苦衷を吐露し、「うちの子が10歳になると私は50歳」というタレントのアン・ヨンミには、「羨ましい」と率直な気持ちを伝えたりもした。
そんなアン・ヨンミも40歳で長男を妊娠した高齢出産経験者だ。彼女は今年で42歳になったが、2人目が欲しいのだという。そのため、“老産のアイコン”ともされるチェ・ジウを見て「また産みたい。もう遅いかなとも思ったが、お姉さんの記事を見て、できると思った」と希望を表わした。
それだけでなく、アン・ヨンミはチェ・ジウに「2人目は息子を産め」と提案。「私は遅いよ。もう体力が足りない」というチェ・ジウに対して、「まだできる。本格出産奨励プログラムに行こう。老産たちの希望のアイコンになろう」と励まし、笑いを誘った。
また、今年4月に長男を出産したばかりの『キム秘書はいったい、なぜ?』出演女優ファン・ボラも、多くの努力の末に41歳で妊娠に成功した“老産ママ”だ。2022年、俳優キム・ヨンゴンの息子で、ハ・ジョンウの弟でもある芸能事務所ワークハウスカンパニーのキム・ヨンフン代表と結婚した彼女は、人工妊娠施術を行った。
妊娠前、彼女は「歳を取ったせいか(赤ちゃんが)できない。試験管施術を準備しているが、どうしても胚芽ができなくて失敗した。結婚を控えているので、ストレスですごく泣いた」と苦しい心中を吐露したこともある。
しかし、諦めずに4度の試験管施術を行った結果、結婚1年で妊娠に成功したのだった。
そして迎えた今年4月、ファン・ボラが帝王切開で健康な息子を出産したという便りが伝えられた。10日に放送されたバラエティ『朝鮮の愛し上手』では、出産直前のファン・ボラの姿が公開された。自宅に親友を招待したファン・ボラは、「私に2人目の計画はない。試験管施術をしなければならないので、とても大変だ」としながらも、「自然妊娠なら2人目の考えもある」と発言して注目を集めた。
そのほかにも、45歳で2人目の妊娠を発表した女優イ・ジョンヒョンも注目を集めている。
イ・ジョンヒョンは43歳で長女を出産し、その2年後に2人目を妊娠したことで、真の“老産のアイコン”として生まれ変わった。彼女は14日に放送された『新商品発売~コンビニレストラン』で2人目妊娠を知らせた。「実は、そんなに期待していなかったが、とてもありがたくも、きれいな赤ちゃんができて、とても嬉しい」と喜びを伝えていた。
今年で42歳のコメディアン、イ・ウンヒョンも今年初めに妊娠のニュースを伝え、出産を控えている。2017年に同業者のカン・ジェジュンと結婚したイ・ウンヒョンは、妊娠のために健康体を作ろうとダイエットを敢行。昨年は約25kg減量したと近況を伝え、皆を驚かせたりもした。
努力の末、2人は結婚7年目となる今年2月、妊娠をサプライズ発表。2人は「私たちは互いに43歳だが、とてもありがたくも自然妊娠をした。老産にもかかわらず」と明らかにした。
また、「実は気軽に(妊娠を)発表できなかった。老産だから、うまくいかないことも考えた。私も歳を取っているし、初めての妊娠の時は流産するという話も聞いた。念のため、お母さん、お父さんにも話さず、誰にも話さなかった」とリアルな心配事を伝えた。これに夫のカン・ジェジュンは、「私たちは2人合わせて約80歳だから、同じ境遇の方々の希望になりたい」と付け加えた。
(記事提供=OSEN)
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