強制わいせつの容疑で裁判にかけられた『イカゲーム』俳優オ・ヨンス(79)が、韓国のテレビ局KBSの出演停止措置を受けた。
5月28日、KBSの関係者は韓国メディアに「オ・ヨンスのKBS出演停止が決定された」と明らかにした。KBSは13日、放送出演規制審査委員会を開き、このような決定を下したという。
KBSは2月、オ・ヨンスに対する出演渉外自制勧告措置を取った。その後、オ・ヨンスが強制わいせつ容疑の裁判1審で懲役刑執行猶予を宣告されると、出演停止で規制レベルを高めた。
3月15日、水原(スウォン)地裁・城南(ソンナム)支部刑事6単独は、強制わいせつ容疑で起訴されたオ・ヨンスに懲役8カ月、執行猶予2年を宣告し、40時間の性暴力治療プログラムの履修を命じた。
先立ってオ・ヨンスは2017年、女性に不適切な身体接触を行った容疑で2021年末に告訴されたが、警察は不送致の決定を下した。
しかし女性が異議申請を行い、オ・ヨンスの容疑が再び捜査されると、検察は2022年11月に彼を起訴した。
1944年10月19日生まれのオ・ヨンスは、1968年にデビュー。2021年9月に公開されたNetflixオリジナル『イカゲーム』に、「001番の老人」オ・イルナム役で出演した。『イカゲーム』がNetflixの空前のヒット作になると、オ・ヨンスも全世界的な関心を受けた。韓国国内で彼は、ドラマの台詞から「カンブおじいさん」と呼ばれたりもした。
2022年1月の米ゴールデングローブ授賞式では、韓国俳優として初めてテレビ部門の助演男優賞を受賞する快挙も成し遂げた。
なお今回の事件でオ・ヨンスは、撮影が終わっている映画『大家族』(原題、ヤン・ウソク監督)から降板となった。
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