K-POPアイドルに対する極端なファン心が、野球ファンの反感を買っている。
韓国プロ野球の2024年シーズン開幕日である3月23日、仁川(インチョン)SSGランダースフィールドではSSGランダース対ロッテ・ジャイアンツの試合が行われた。
同日の試合は、事前に販売されたチケット2万3000席が全席完売を記録した。
また、試合には今年1月にデビューして注目を集める新人ボーイズグループTWS(トゥアス)が観戦に訪れ、シニュとドフンが始球式を務めた。
TWSはHYBE傘下のレーベル・PLEDISエンターテインメント所属の6人組ボーイズグループで、“SEVENTEENの弟”とも呼ばれている。
そんなTWSのメンバーたちは、始球式終了後、三塁側スカイボックスで試合を観戦した。
すると、一部の過激ファンがメンバーを撮影しようと、スカイボックス前の三塁側応援指定席の通路を塞ぎ、望遠レンズを装着したカメラをメンバー側に向けた。
この日、三塁側で試合を観戦していた京畿道(キョンギド)在住のA氏は、「保安要員が注意しても、一部ファンは頑として写真を撮っていた。保安要員たちの苦労は多かったはずだ」とし、「(一部)ファンによって、三塁側の一部観客が応援するのはもちろん、移動することも無理があった。安全面が心配になるほどだった」と当時の状況を伝えた。
過激ファンの一部は観客席での迷惑行為にとどまらず、一般客は立ち入り禁止となっている地下の室内ブルペン場に無断で立ち入り、始球式の練習をするTWSの様子を盗撮し、自身の個人SNSに投稿した。
外部と分離された場所であるにもかかわらず、ファンが撮影を試みたという事実に、ネットユーザーはSSG側の安全問題を指摘したほどだ。
とあるネットユーザーは、「SSGも驚いたようだ。(過去に)施設内部にまで侵入した人がいるだろうか」と驚きの反応を示していた。
もっとも、K-POPアイドルの過激ファンにまつわる問題は、昨日や今日に始まったことではない。
昨年8月、ソウルワールドカップ競技場で行われた「2023セマングム第25回世界スカウトジャンボリー」の「K-POPスーパーライブ」及び閉営式を観覧しようと、ネット上の中古取引プラットフォームでジャンボリーの制服を求めるという投稿がなされ、議論を呼んだ。
一方、人気トロット歌手イム・ヨンウンのファンクラブ「英雄時代(ヨンウン・シデ)」は模範的な観覧文化で知られ、K-POPファンはもちろんスポーツファンからも多くの賛辞を受けたことがある。
有名なエピソードでは、昨年4月にソウルワールドカップ競技場で行われたFCソウル対大邱(テグ)FCの試合で、イム・ヨンウンがキックオフセレモニーを務めた際、「英雄時代」のメンバーたちは“水色”のファンクラブの服を着用しなかった。
というのも、水色はイム・ヨンウンを象徴するカラーではあるものの、アウェイチームの大邱FCのチームカラーでもあるからだ。そこで、イム・ヨンウンを招待したホームチームのFCソウルを配慮して、水色の服を着用しなかったわけだ。
「英雄時代」は当時、「サッカーファンダムのもう一つの文化を尊重し、守ってくれることをお願いする」とコメントするなど、格別な品格を見せていた。
■【画像】BTS・V、過激ファンから髪を“鷲掴み”される被害
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