女性ファンを恐喝で訴えるも不起訴となり、いつまでも“強制わいせつ”の誤解が解けない韓国俳優の憂鬱

2024年02月22日 話題

ミュージカルや演劇で活躍する俳優のハン・ジサン(41)が私生活議論で再び作品から降板となったが、弁護人側が「誤解を受けている状況が残念だ」と話した。

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先立ってハン・ジサンは、2018年5月から女性ファンAさんと互いに好感を持って約8カ月間、友達以上恋人未満の関係となり、お互いに同意のうえでスキンシップを交わしたという。

しかし2019年9月、ハン・ジサンはミュージカルの公演中にAさんからメッセージを受け取った。そこには「強制わいせつを受けたので釈明を要求する」という内容が含まれていた。Aさんは、ハン・ジサンが強制的に自分の身体を触ったと主張し、ハン・ジサンは合意のない身体接触はなかったと強く反論した。

当時、ハン・ジサンは作品や出演者に被害を与えないためにミュージカル『AMADEUS』から降板した。ただ最近になっても繰り返される無差別な悪質コメントによって、ミュージカル『ザ・デビル:ファウスト』から降板となった。

ハン・ジサン
(写真提供=OSEN)ハン・ジサン

強制わいせつは争点になっていない

釈明を要求したAさんは、ハン・ジサンに5億ウォンから10億ウォン(約5000万円から1億円)の金銭的な補償をするか、自分と公開的に交際するかのひとつを選択しろと数回にわたって脅迫性のメッセージを送ったと知られる。

最終的にハン・ジサンは、2020年3月にAさんを恐喝未遂、強要未遂で告訴した。警察の調査でハン・ジサンを「オッパ(お兄さん)」と呼んでいたAさんが、実際には3歳年上である事実も明らかになった。

しかし検察は、Aさんに対して不起訴処分を下した。検察は「2人が数回にわたって行った通話内容とメッセージを調べると、Aさんがハン・ジサンに言った言葉は具体的でなく、自身の心境を表現したに過ぎないので、“恐喝”に至るほど自由のない対話がなされたと見ることはできない」と、“嫌疑なし”と判断した根拠を明らかにした。

「不起訴処分」「嫌疑なし」といった単語によって、ハン・ジサンに対する否定的な世論が強くなった。だが、弁護人側は「これは明らかな誤解」と強調した。

2月21日午後、ハン・ジサンの法律代理人を務める法務法人D.CODEのパン・ヒョンテ弁護士は『OSEN』に「当時、ハン・ジサンが(女性Aさんを)恐喝で告訴し、嫌疑なしとなっただけで、強制わいせつに対しては正面から争う事件ではなかった」と、誤った部分を正した。

ハン・ジサン
(写真提供=OSEN)ハン・ジサン

続いて「不起訴処分が出たことで、オンライン上では“わいせつ犯”という誤解が大きい。そのせいで俳優もたくさん傷ついた」とし、「様々な状況を見たとき、その時は告訴せざるをえない部分があり、不起訴決定も出てくるが、Aさんが望んだのがお金よりも関係回復だったので、その趣旨で嫌疑なしという結果が出た。俳優ハン・ジサンの立場でも非常に荒唐無稽だった」と打ち明けた。

また弁護人は「どうしても恐喝は金銭的なことが最も大きな拘束要件だ。恐喝は金銭をゆすり取ろうとしなければならない。(嫌疑なしとなった事件は)その部分が薄められた」と述べた。

弁護人は、継続的にデマや悪質な書き込みをされている問題についても口を開いた。「今後、悪質コメントに対して(虚偽事実、デマ流布など)法的措置を取らなければならないようだ」とし、「現在の正確な進行状況は申し上げにくいが、近いうちに立場を出す」と付け加えた。

なお同日、ハン・ジサンはメディアを通じて4年前の強制わいせつ疑惑と関連して、「私は決してわいせつ犯ではない。自分がしてもいない行動が真実であるかのように作られ、憶測が広がる状況が恥ずかしい。真実は必ず伝えたい」と訴えた。

(記事提供=OSEN)

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