契約問題は不透明も燦然と輝く記録たち…BLACKPINK、ワールドツアーで全世界約211万人動員の衝撃

2023年09月20日 K-POP #BLACKPINK

BLACKPINKが全世界をピンク色に染めた。「BORN PINK」というツアータイトルに相応しい、唯一無二の“ワールドクラス”グループの地位をしっかりと証明する結果となった。

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9月20日、所属事務所のYGエンターテインメントによると、2022年10月から約1年間にわたって34都市、66公演が展開されたBLACKPINKのワールドツアー「BORN PINK」は、ソウルで5万5000人、北米で54万人、ヨーロッパで21万5000人、アジアで90万人、オセアニアで5万人、中東で4万人を動員したという。これを合算するとK-POPガールズグループとしては最大となる約180万人の観客を動員したこととなる。

そして、アジアアーティスト初のヘッドライナーを務めた米音楽フェス「コーチェラ」(2日間で25万人)と、英音楽フェス「ハイドパーク」(6万5000人)まで加えると、1年足らずの間に約211万5000人の前でパフォーマンスしたわけだ。

世界各国で作り上げた記録たち

(写真提供=YGエンターテインメント)BLACKPINK

2016年のデビュー以来、数々の記録を樹立してきたBLACKPINKは、やはり今回も目覚ましい成果を収めた。北米では全世界のガールズグループ初の記録として、ラスベガスのアレジアント・スタジアムとドジャー・スタジアム、サンフランシスコのオラクル・パークでコンサートを開催。またニュージャージーのメットライフ・スタジアム、メキシコ・メキシコシティのフォロ・ソルで2日間公演を行ったK-POPガールズグループも、やはりBLACKPINKが唯一だ。ヨーロッパではフランス・パリのスタッド・ド・フランスでのアンコール公演で、K-POPガールズグループとして初めて旗を掲げた。

アジア、中東でも意味深い道標を残している。マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナムなどでK-POPアイドル初のスタジアム公演を披露したのに続き、タイ・バンコクのスパチャラサイ国立競技場、ラチャマンガラ国立競技場では世界の女性アーティスト初のコンサートを開いた。そしてシンガポールでは現地最多観客を動員したK-POPアーティストとして堂々と名を刻んでいる。

ほかにもアラブ首長国連邦・アブダビのエティハドパークでもK-POPアーティストとして初めて公演を行い、サウジアラビア・リヤドのBLVDインターナショナルフェスティバルサイトでは全世界のガールズグループとして初めて単独公演を行った。これは中東音楽市場の新たな活路を開拓したと評されている。

韓国では国内最大の高尺(コチョク)スカイドームのステージに堂々と立ち、ガールズグループの歴史はもちろん、K-POPの歴史に新たな1ページを刻んだ。

「BORN PINK」は単純にコンサートに限定されたものではなく、BLACKPINKの音楽を通じた文化的な交流を楽しむフェスティバルへと概念が拡張された。全世界の主要都市に設置された多様なポップアップストアは多彩な見どころで賑わい、現地ファンがランダムプレイダンスを自発的に楽しむ珍しい風景も繰り広げられたほどだ。

気になる今後

(写真提供=YGエンターテインメント)BLACKPINK

各国の主要都心はBLACKPINKを歓迎する垂れ幕とピンク色の照明で彩られていた。特に、ロンドンのO2アリーナは公演会場として初めて外観ライトを用い、ラスベガスとリヤドは都市のランドマークをピンク色に染める特別なイベントも用意していた。

「BORN PINK」についてYGエンターテインメントは「各国の多様な環境と不測の事態を考慮しなければならなかっただけに、公演の本質に集中し、プリプロダクションやリハーサルだけで1カ月超の時間を要した」とし、「何より、アーティストがすべての面で積極的に意見を提示し、相当数のアイデアが反映された」と耳打ちした。

このように、数々の偉業を成し遂げたBLACKPINKだが、ワールドツアーが終わった今、ファンの関心事は契約問題だろう。2016年にデビューした彼女たちの契約は、今年の8月8日で満了となっている。

最近では、メンバーのリサが故郷であるタイをはじめ、海外から数百億ウォン(数十億円)を超える金額でオファーを受けているとの話が出回ったが、YGエンターテインメント側は「現在再契約を議論中」と言葉を慎んできた。

一部からは今回のワールドツアー公演が事実上、BLACKPINKが4人で行う最後のステージではないかとの懸念も出ている。

現状、4人の今後がどうなるのかは所属事務所の公式発表を待つしかない。ただ、BLACKPINKが今後歩む道が、どのようなものであっても、彼女たちの紡いできた歴史は色褪せることなく語り継がれるはずだ。

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