BLACKPINK・ジェニーの女優デビュー作となった『The Idol』が北米地域で6月5日(現地時間)に初公開されたなか、ファンから怒りの声が殺到した。
【画像】「下品」「グロい」ジェニーの女優デビュー作に酷評相次ぐ
歌手のザ・ウィークエンドと、HBO『ユーフォリア/EUPHORIA』のサム・レヴィンソン監督が製作総指揮、共同脚本を担当した米HBOドラマ『The Idol』は、リリー=ローズ・デップ演じる女性歌手を主人公に、ロサンゼルスの音楽業界の舞台裏を描いた作品。ジェニーは主人公の友人でバックアップダンサーのダイアン役を演じた。
この日、公開された第1話でジェニーは、多くのダンサーたちと踊るシーンに登場。ブラトップにホットパンツなど、身体のラインをあらわにした衣装を着用して扇情的な振り付けを披露した。
カメラアングルはひたすらジェニーに集中しており、彼女の演技よりも体や身振りにフォーカスしているようだった。結果的に第1話でジェニーが登場したシーンは10分ほどしかなかった。
視聴者の反応も賛否が分かれている。「アメリカのドラマにジェニーが出てくるなんて不思議だ」「初登場だけでも強烈」といった好意的な反応とは対照的に、「このようなシーンに登場させる必要があったのか」「なぜジェニーをキャスティングしたの」「彼女の才能を浪費している」などの批判も相次いだ。
第76回カンヌ国際映画祭をで初公開された同作は、プレミア上映後の現地では称賛を受けたが、リリー=ローズ・デップの過度な露出や性的なシーンが多いことから、海外メディア、批評家たちからは酷評を受けている。
アメリカの音楽雑誌『ローリング・ストーンズ』の評論家は、作品について「恐ろしい話」とし、「退屈で残忍で予想したよりはるかに最悪だ。悲惨さを奥深さと勘違いし、風刺は鋭くなく粗雑だ」と酷評した。
大衆文化メディア『バラエティ』の記者も「セクシュアリティに対する描写は、汚い男性ファンタジーのように感じられる」と批判。キャラクターに対する説明なども説得力が落ちると指摘した。
イギリスの『ザ・テレグラフ』でも「今年1年間に聞ける最悪のセリフがあるドラマで、音楽まで悲惨だ」とし、「風刺はどこにも見当たらず、登場人物たちの行動には眉をひそめる。作品はすでに失敗の匂いが漂っている」との評価がつけられた。
◇ジェニー プロフィール
1996年1月16日生まれ。2016年にBLACKPINKのメンバーとしてデビュー。グループ内ではメインラッパーとサブボーカルを担当。2018年に『SOLO』でソロデビューを果たす。同曲のミュージックビデオの再生回数は4億回を超えた。ファッションブランド「シャネル」のビューティーアンバサダーとしても活躍。どんなアイテムも難なく着こなし、「存在そのものがブランド」と呼ばれるほど圧倒的な存在感を放っている。
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