虚構の怪談がモチーフとなっている韓国の新作ホラー映画『雉岳山』(原題)。一時は上映が危ぶまれたものの、無事公開されることが決まったようだ。
ソウル中央地裁は9月12日、江原道原州市(カンウォンド・ウォンジュシ)の地方自治体や市民団体などが『雉岳山』制作会社を相手取った上映禁止仮処分申請を棄却した。この結果を受け、『雉岳山』は予定通り9月13日より公開となる。
裁判所は今回の判決理由について「映画が原州市と市民団体の名誉を毀損したり、人格権を侵害するとは見難い。映画が上映されることで、雉岳山近隣の不動産価値に変化を起こすとは思えない」と説明している。
なお、『雉岳山』は江原道原州市に位置する雉岳山を舞台にしたホラー映画で、1980年に起きた虚構のバラバラ殺人事件怪談がベースとなっている。原州市の地方自治体などは、実在する雉岳山の名がホラー映画の舞台となることで、観光客の減少、イメージ毀損などを懸念し、上映禁止仮処分を申請していた。
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