韓国最大手芸能事務所であるHYBEのボーイズグループとガールズグループが米ビルボードのメインチャートで1位を記録し、グローバル音楽市場の攻略を前進させた。
【注目】BTS・JUNG KOOKの“裏アカ”が全世界に流出
米ビルボードによると、NewJeansの2ndミニアルバム『Get Up』が「ビルボード200」(8月5日付)チャートでトップに輝いた。
「ビルボード200」だけでなく、メインシングルチャート「HOT100」でも同アルバムのトリプルタイトル曲である『Super Shy』(48位)、『ETA』(81位)、『Cool With You』(93位)がチャートインしている。「HOT100」に3曲を一度にチャートインさせたK-POPガールズグループは、NewJeansが初めてだ。
最近、米ビルボードチャートの最上段に名を連ねたHYBEレーベルズアーティストはNewJeansだけではない。
BTS・JUNG KOOKはソロ曲『Seven(feat. Latto)』を通じて、先週の「HOT100」で初登場1位を記録し、今週も9位に入って2週連続でトップ10入りを果たした。
HYBEレーベルズの“ビルボード攻略”は、量と質で新しい次元に入ったという評価を受けている。これまでも様々なK-POPアーティストがビルボードチャートで頭角を現したが、大部分が各芸能事務所のトップ、1~2グループの活躍だった。
これと比較するとHYBEレーベルズは、BTS、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、LE SSERAFIM、NewJeansと、数多くのアーティストがビルボードのメインチャートで圧倒的な成果を収めている。
そもそも米ビルボード攻略のスタートは、BIGHIT MUSICのBTSが切った。BTSは2018年の『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』を皮切りに、これまで「ビルボード200」で計6枚のアルバムを1位に上げた。
さらに『Dynamite』をはじめとするグループ曲とフィーチャリング曲の6曲を含め、JIMINのソロ曲『Like Crazy』、JUNG KOOKのソロ曲『Seven(feat. Latto)』と、何と計8曲も「HOT100」チャートで1位を記録した。
BTSのバトンを受け継いだBIGHIT MUSICの後輩グループはTOMORROW X TOGETHERだった。TOMORROW X TOGETHERは今年2月、5thミニアルバム『The Name Chapter: Temptation』を通じて初めて「ビルボード200」1位を達成。それをきっかけに彼らは、K-POP第4世代のリーダーというグローバルスターに跳躍した。
PLEDISエンターテインメントのSEVENTEENは今年4月に発表した10thミニアルバム『FML』で「ビルボード200」2位、BELIFT LABのENHYPENは4thミニアルバム『DARK BLOOD』で「ビルボード200」4位、SOURCE MUSICのLE SSERAFIMは1stフルアルバム『UNFORGIVEN』で「ビルボード200」で6位を記録し、それぞれが自己最高記録を塗り替えたりもした。
SEVENTEENの『FML』は最近、累計販売量が620万枚を超え、K-POPの新しい歴史を作っている。今週のビルボード主要チャートでENHYPENは8週連続(「ビルボード200」)、LE SSERAFIMは 13週連続(「グローバル200」「グローバル(アメリカ除外)」)で名を連ねた。
HYBEアーティストたちの善戦は、マルチレーベル戦略を成功裏に定着させた結果と分析される。
HYBEは各レーベル(BIGHIT MUSIC、BELIFT LAB、SOURCE MUSIC、PLEDISエンターテインメント、KOZエンターテインメント、ADOR)の独立性と創作物に対する完全な自律性を保障し、完成度の高い音楽と多様なコンテンツが絶えず発表できるよう支援している。
また、韓国、アメリカ、日本に事業拠点を確保し、“境界のない拡張”というビジョンの下でグローバリゼーション(globalization)を実現している。
特に、ジャスティン・ビーバー、アリアナ・グランデ、デミ・ロヴァート、ザ・キッド・ラロイなどの大型ポップスターをマネジメントしているスクーター・ブラウンプロジェクト、カントリーミュージック歌手のアーロン・ルイス、アヴェニュービート、ブラントリー・ギルバートなどが所属するビッグマシンレーベルグループ、ミーゴス、リル・ベイビーなどが所属するHIPHOPレーベルQCミュージックを保有するHYBEアメリカが、ホップス市場の本場に進出するための足場の役割を果たしている。
HYBEのマルチレーベル戦略によるスーパーIP誕生の好循環が続けば、K-POPのグローバル音楽市場への影響力はさらに強固になるものと期待される。
■BTS最後の公式ソロデビューを控えるV、ミン・ヒジンPDとのタッグが期待される理由
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