韓国歌謡界では見られなかった事態だ。K-POP界を代表する公開熱愛カップル、歌手ヒョナと元PENTAGONのイドン(DAWN)がまったく同じ日に新曲をリリースし、同じステージに立ったのだ。
【写真】ヒョナ×イドン、合同ショーケースで見せた圧巻のパフォーマンス
11月5日午後6時、ヒョナは各種音源サイトを通じてデジタルシングル『FLOWER SHOWER』を、イドンは活動名をDAWN(ドン)と改めデジタルシングル『MONEY』をリリースした。同じ事務所に所属する2人は、異例的に合同ショーケースを開催して新たなスタートを告げた。
同日行われたショーケースの場でヒョナは「正直な気持ちで決めたことだった。この選択をしたことで、甘受しなければならないことは受け入れようとも思っていた」と口を開き、DAWNは「これまで迷惑をかけた多くの方々に申し訳ない。選択に対して責任を問われるということは、よくわかっている。もっと一生懸命に、身体を壊す勢いで活動したい」と語った。
以前はCUBEエンターテインメントに所属し、ユニット活動を共にしたヒョナとDAWN。2人は活動期間中に公開熱愛を知らせて事務所を退所し、歌手PSYが設立した芸能事務所P NATIONと契約を交わした。
DAWNは「1人だったら、負担がもっと大きかったと思う」と当時を振り返り、ヒョナに対する率直な思いを打ち明けた。
「恋人に対して尊敬の気持ちを抱くのは簡単ではないけど、ヒョナを見ていると普段から学ぶことが多い。これは毎日思っている。(ヒョナは)誰もが認める歌手で大スターにも関わらず、その地位に甘んじることなく常に謙虚で周囲の人々を気遣う。練習生のときから、そんな一面に驚かされた」
K-POP界を代表するアーティストカップルとして知られる2人だが、お互いの音楽活動に関しては適度な距離感があったという。
「正直に話すと、ミュージックビデオの最後の仕上げに入って初めてお互いの作業過程を知った」と切り出したヒョナは、「アルバムの準備に関する話よりは、“自分の持っているものを、どうしたら素敵に披露することができるだろう”という話をずっとしていた」と、準備期間の過ごし方を話した。
2人の歩みに対するエールは尽きないが、そうでない声も確かに存在している。ヒョナは、「嘘をつきたくないので、自分に正直になることにした。DAWNも2人の選択を甘受しようと言ってくれて、ありがたかった」と前向きな姿勢を見せた。
ある歌謡関係者は、2人の一連の行動について、「賢い協業」とし、「今回のカムバックは、2人のイシューに対する“正確な理解”が土台になった企画だったと思う。別々にカムバックしていたら、これほど話題にはならなかっただろう。悩んで試行錯誤した末の英断となったマーケティングだ」と分析した。
芸能プロダクションの関係者もまた、「ソロ曲のリリースでありながら、共に活動していることをアピールしたのが新鮮だ。どちらにせよ2人の話題になることは避けられないので、正面突破しつつ各自の魅力を伝えたいと伺っていたが、賢い選択だった」と高く評価した。
独自のセンスと並みならぬカリスマ性で人気を集めるヒョナとDAWN。“カリスマ・カップル”となった2人の本格的な再始動は、かなり好調なスタートを切ったようだ。
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