誠実なBTSとあまりに対照的…嘘の病気で“兵役逃れ”を画策した韓国アイドルに検察が懲役2年を求刑

2023年04月11日 話題 #兵役

嘘の病気で兵役を逃れようとした容疑をかけられたボーイズグループVIXXのRAVI(本名キム・ウォンシク、30)に対して、検察が懲役刑を求刑した。

【写真】「えっ、そんな理由で?」兵役を免除された韓国スター20人

4月11日、ソウル南部地方・刑事7単独(キム・ジョンギ判事)は、兵役法違反などの容疑で起訴されたRAVIやラッパーのnafla(本名チェ・ソクベ、31)など8人に対する1次公判を行った。

検察は公訴事実を認めたRAVIに懲役2年、naflaに懲役2年6カ月を求刑した。

ブローカーを利用して不正

公訴状によると、RAVIは2012年の兵役身体検査で気管支喘息だったが「3級」の現役判定を受けた。しかし継続的に兵役を先送りし、2019年の再検査で「4級」の判定を受けた。

(写真提供=OSEN)RAVI

そもそも韓国男性は一定の年齢になると兵役判定検査を受けるのだが、そこで「1~3級」の判定を受ければ「現役兵」として軍に入隊することになる。

一方で、健康上の理由などから「4級」と判定されれば、「社会服務要員」として兵役義務を果たすことになる。社会服務要員は、軍隊ではなく、区役所や福祉施設などに所属して自宅から配属先まで通うことができる。

2021年2月、RAVIは兵務庁に兵役履行を延期するという書類を提出した。その後、所属事務所代表のキム氏は、RAVIとnaflaの兵役問題を解決する方案を模索し、兵役ブローカーであるク氏と知り合い、ク氏から「虚偽てんかん診断シナリオ」を受け取ったことが明らかになった。

公訴状によると、RAVIは失神したかのように演技するなど偽りの症状を作り出し、キム代表は特別な症状が確認されていないという医師の診断にもかかわらず、薬処方に固執して薬物治療意見を引き出したことがわかった。

てんかんが疑われるという兵務用診断書をRAVIが兵務庁に提出すると、ク氏はキム代表に「良い、兵役免除だ」という内容の携帯メールを送ったりしたことも発覚した。

以降、RAVIは2022年5月に兵務庁で「5級」の兵役免除処分を受けたが、2カ月後に薬物処方期間の算出に誤りがあったという兵務庁の判断によって「4級」となり、最終的に「社会服務要員」として入隊した。

naflaは2016年の最初の身体検査で「2級」となった後、兵役を数回延期し、2020年10月の再検査でうつ病とパニック障害の診断を受けて「4級」判定となった。

(写真提供=OSEN)nafla

なお検察は3月13日にRAVIとキム代表を在宅起訴し、naflaとソウル瑞草(ソチョ)区庁・兵務庁公務員を拘束起訴した。ブローカーのク氏は現在、1審の裁判を受けている。

BTSをはじめとする人気アイドルや俳優が誠実に兵役義務を履行しているだけに、あまりに対照的な彼らに対して厳しい批判が続いている。

◇RAVI プロフィール

1993年2月15日生まれ。本名キム・ウォンシク。2012年にボーイズグループVIXXのメンバーとしてデビュー。メインラッパーを務め、『Chained Up』『ON AND ON』『Shangri-La』などのヒット曲を発表して人気を集めた。2019年にレーベルGROOVL1Nを設立し、代表として活動している。バラエティ番組などにも多数出演。2022年10月に兵役についた。

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