騒動を巻き起こした俳優たちが再びお茶の間に姿を見せている。
ソ・イングク、キム・ヒョンジュン、ユン・ウネ。兵役、プライベート問題、盗作などで炎上した俳優たちが、相次いで水・木曜枠のドラマを通して復帰を知らせている。
はたして彼らが復帰に成功し、過去の人気と栄光を取り戻すことができるのか、注目が集まっている。
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“兵役逃れ騒動”を巻き起こしたソ・イングクは、韓国版『空から降る一億の星』(tvN)に出演。正攻法を選択してお茶の間に復帰した。
昨年、入隊4日で骨軟骨病変によって帰宅措置を受け兵役免除となったソ・イングクは、1年近い空白期間を経て本格的な活動を再開した。ソ・イングクは特有の魅力を披露し、ドラマの中心であるキム・ムヨン役を好演しているとの評価を受けている。
ただし、韓国の男性芸能人にとって“兵役逃れ騒動”はその事実だけで否定的に作用する。彼に対する視線が自然と作品にまで影響するというのが残念だ。
10月24日に放送された『時間が止まるその時』(KBS W)で4年ぶりに復帰したのはキム・ヒョンジュンだ。元恋人と暴行や流産、詐欺、名誉毀損などをめぐって法廷で争い、その間に兵役も終えた。また、昨年は飲酒運転で物議をかもした。
キム・ヒョンジュンは地上波やケーブルテレビのドラマ、tvNのミニシリーズなどに比べ、少し注目度の低いKBS Wのドラマを復帰作に選んだ。放送局、制作会社とキム・ヒョンジュンの利害が一致したようだ。
盗作疑惑が浮上したユン・ウネは、2013年のドラマ『未来の選択』(KBS2)以来5年ぶりに『トキメキ注意報』(MBN)でドラマに復帰する。
ユン・ウネは2015年に中国のバラエティ番組『女神のファッション2』で、韓国人デザイナーのデザインを盗作したと思われる衣装で1位となり、論争の中心に立たされた。その後、ユン・ウネはデザインについて沈黙を貫き、イベント会場で遅れて謝罪した。
昨年、韓国のバラエティ番組に出演し本格的に活動を再開したが、過去の論争がレッテルのようについてまわり、ドラマのキャスティング段階から否定的な意見がでているのが現状だ。ただし、ユン・ウネの場合はラブコメのジャンルで強みを見せてきたため、自身にぴったりの今回のドラマを通して世間の見る目を変えることができるか、期待と懸念が共存する。
復帰を成功させる前提条件は、作品を通して世間の見る目を変えることだ。実際の姿やプライベートがどうであれ、役者は演技で評価される。イ・ビョンホン、イ・ジヌク、パク・シフなど、過去に騒動を起こした俳優たちも、自分に合う作品を通して演技力で勝負し、現在も活発に活動している。
特にドラマの場合は高い波及力を持っており、良い作品と良いキャラクターに出会えば好感度を大幅に高めることができる。ただ、復帰作で世間の心を取り戻すことができなければ、いよいよ再起のチャンスを得ることは難しくなるだろう。
あるドラマ関係者は、こう言う。
「どのような復帰作品を選ぶかが重要だ。俳優の場合、自分の演技力と魅力を最大限に引き出せる作品とキャラクターに出会って初めて、人々に近づくことができる。いつかはカムバックしなければならない彼らなので、世間の人々の心を掴めるか否かは、最初にどのようなスタートを切るかにかかっている。
ただし、それぞれの状況によって世間の目も異なるため、克服しなければならない範囲も異なる」
一方で、ある企画会社の関係者は「カムバックに成功するのは不可能と思われる」と話す。
「世間の反感を買った後に登場すると、キャラクターや演技に集中しにくくなる。さらに、最近のコンテンツの多角化に伴って、既に一定のファンを持つ俳優とそうでない俳優の間には、序盤で話題性に差が生じる。それだけに、演技がうまいからといって解決することではない。
ただし、物議をかもした当時に、心から自分の過ちを反省したかどうかに焦点が合わせられることもある。いまの自分に合ったキャラクターを選ばなければならないが、キム・ヒョンジュンの場合、ファンタジー作品への挑戦には多少無理がある」
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