まず、MCと審査委員団は自身の経験になぞらえて番組に参加するアイドルたちの切ない事情から指摘。WINNERのミノは「新生の小さい芸能事務所でデビュー後、何の成果もなかった」という事情を、イ・スンギは「所属事務所との葛藤によって活動を中断せざるをえなかった方もいる」と言及した。新型コロナウィルスの蔓延によって、舞台に立つ機会が減ったことを話したりもした。
しかし、彼らはその中でも参加者が持つ才能に注目した。
ライアン・ジョンは「成長できるのにエンジンがかからなかった方がいるだろう」と参加者の潜在力に言及し、ミノの「上手いのは基本」というコメントと共に他の審査委員団もやはり「刀群舞(カルグンム、すべてが揃ったダンスを指す)、ボーカル、チームワークすべてが輝く」と参加者たちへの信頼を示した。
最後に審査委員団は参加者に向かって「緊張せず、完全に狂わなければならない」「切実な気持ちさえあれば、ピークタイムを迎える時が来たのではないか」という応援の一言も忘れなかった。
なおサバイバル番組のMCを務めるイ・スンギは最近、所属するHOOKエンターテインメントとの音源未精算問題と関連して葛藤を生じさせている。
イ・スンギは2004年のデビューから18年間、HOOKエンターテインメントに所属して活動し、計137曲を発表した。しかし所属事務所から音源収益の支払いを一度も受けていないとされ、去る11月15日、音源収益の内訳を公開してほしいという趣旨の内容証明を送った。イ・スンギの悲惨な状況に、一部からは“奴隷契約”だったと指摘する声も上がった。
それに対してHOOKエンターテインメント側は11月25日、音源収益の清算がゼロだったという疑惑は事実ではなく、合意書を通じてイ・スンギに対するすべての債権債務が整理されたと発表した。
しかしイ・スンギ側は、「HOOKの嘘の主張に対して深い遺憾の意を表する。明らかな事実は、HOOKがイ・スンギに音源収益発生の事実を故意に隠し、正確な内訳と根拠による清算が行われなかったということ」と反論した。
◇イ・スンギ プロフィール
1987年1月13日生まれ。2004年にソロアルバム『The Dream Of A Moth』でソロ歌手としてデビューした。歌手のみならず、バラエティや俳優業でも頭角を現し、マルチタレントとして活躍。オーディション番組『PRODUCE 48』ではメイン司会役を務めた。主な出演作にドラマ『華麗なる遺産』『キング~Two Hearts』『花遊記』『Vagabond/バガボンド』などがある。
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