続けて、「タランティーノはマカロニ・ウェスタン好きで有名だが、大衆人気がある“王道映画”を受け入れることも恐れない。『トップガン マーヴェリック』を誇らしげに絶賛したかと思えば、“ラブコメ女王”ケイト・ハドソンの映画ファンでもあることも語っていた」と付け加えている。
ここで、タランティーノが愛する作品に選んだ韓国作品を紹介する。
まずは、パク・サンヨンの長編小説『JSA 共同警備区域』を原作とした、パク・チャヌクの3作目の長編映画『JSA』(2001年作)だ。この作品は「第51回ベルリン国際映画祭」コンペティション部門の招待作に選ばれた。
南北分断の象徴である38度線上の共同警備区域(JSA)で生き残った南北の兵士たちの悲劇の物語で、ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、シン・ハギュン、イ・ヨンエなどの豪華キャストらが名を連ねた。
タランティーノは2013年に日本で行われた映画『ジャンゴ 繋がれざる者』のアジアプロモーション記者会見で「ここ20年で見た映画の中で『JSA』が一番」と明かした。
当時、タランティーノは韓国監督のハリウッド進出について「パク・チャヌク、ポン・ジュノ、キム・ジウン監督のファン。このような才能のある監督たちがハリウッドに来てどのように映画を作るのか見守るのが興味深い。『JSA』は、ここ20年で見た映画の中で一番好きな映画。最後のシーンが本当に素敵だと思う」と愛情を示した。