『ナルコの神』で帰ってきた俳優ハ・ジョンウが“代替不可能”な演技者である理由

2022年09月19日 話題

ただハ・ジョンウの空白期に、彼に代わる俳優が特にいなかったというのが関係者たちの主な意見だ。そしてついに公開された『ナルコの神』は、なぜハ・ジョンウが代替不可能な俳優なのかを如実に感じさせる。

ユン・ジョンビン監督とハ・ジョンウ、ファン・ジョンミン、パク・ヘス、チョ・ウジン、ユ・ヨンソク、中華圏代表俳優チャン・チェンと、名前だけでも期待を高めた『ナルコの神』は、1990年代末から2000年代初めにスリナムに実在した大規模麻薬密売組織を運営したチョ・ボンヘンの実話をベースに作られた6部作だ。

(画像提供=Netflix)『ナルコの神』

南アメリカの国家スリナムを掌握した絶対的な麻薬王チョン・ヨファン(演者ファン・ジョンミン)によって、濡れ衣を着せられた民間人カン・イング(演者ハ・ジョンウ)が国家情報院の秘密任務を受諾して展開される物語を描く。『ナルコの神』は先にハ・ジョンウが実話のストーリーに接した後、ユン・ジョンビン監督に作品をしようと提案して誕生したというエピソードも知られている。

ハ・ジョンウは劇中、2人の子供と愛する妻を持つ家長だ。その家族愛によって犯罪組織に投入され、生死を絶えず行き来するアンダーカバーとなる。彼が演じたカン・イングは、一触即発の緊迫した瞬間でも、特有の図々しさとユーモラスさを失わない。

それについて非現実的だという指摘もあるが、むしろその地点で「これぞまさにハ・ジョンウ」という言葉が出てくる。ハ・ジョンウだからこそ可能な説得力なのだ。

(写真提供=Netflix)ハ・ジョンウ

カン・イングは幼い頃からひたすら生きるためにビジネスに飛び込み、相手の機嫌を取りながら商売し、相手の心を見抜いてきた。子供のためには何でもする芯の太い家長で、すでに恐ろしいことをすべて経験したような人物であるため、麻薬王チョン・ヨファンの威嚇にも驚かないふりをして“タヌキ”のように状況を突破する。

エセ牧師チョン・ヨファンの宗教的な詭弁と追従者たちの深刻な対話のなかで、「雰囲気が不便だ」と言いたいことを言うカン・イングは、観客にニヤリとした笑いを抱かせる。

そんなカン・イングは、誰もが待っていた完璧なハ・ジョンウの姿でもある。自ら「新人の心に戻ったようだ」とし、「今はインタビューする席からすべてが慣れない。これまであった自分のフィルモグラフィーを含め、映画を撮って舞台挨拶をしたことがすべて消え、リセットされたようだった」と話したハ・ジョンウ。

そんな彼の新しい始まりが『ナルコの神』であったことは、幸いなことといえるのではないだろうか。

(記事提供=OSEN)

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