彼は「家族を一人、二人と見送りながら、私は数百回、数千回、空を恨んだ。どうして私だけ一人にして、こんなに寂しくさせたのか。悪い考えもした」とし、「神経安定剤なしには憂鬱にならざるを得ない弱い人間になった」と打ち明けた。
それと共に「気がついたら「麻薬俳優」と呼ばれる人になった。私は麻薬を絶対にしていない。俳優である以前に一人の人間として、非常に耐え難い汚点を残した。私は自分と関連した誤解を解き、自らの名誉を回復するために最善を尽くす」と強調した。
今回の事件によって何度も言及されたドラマ『ミス・モンテ・クリスト』(KBS2)の関係者にも謝罪した。イ・サンボは「私にとってあまりにも特別だった『ミス・モンテ・クリスト』を共にした監督以下の先生方、先輩、同僚俳優にとても大きな申し訳ない気持ちだけだ。7カ月間、その方たちは私が忘れていた家族という単語をもう一度、思い出させてくれた」と述べた。
先立ってイ・サンボは9月10日14時頃、ソウル江南(カンナム)区・論峴(ノヒョン)洞で麻薬類管理法違反の疑いで緊急逮捕された。簡易試薬検査の結果、薬物の陽性反応が出て、彼の自宅からも数十錠の錠剤が発見されたと伝えられた。
また近隣の監視カメラには、不安定な歩き方で街を徘徊するイ・サンボの姿が捉えられ、衝撃を与えたりもした。一部の記事では、警察の調査の過程でイ・サンボが容疑を認めたと報じられたが、彼は改めて否認した。
なお、1981年10月21日生まれのイ・サンボは、2006年のドラマ『透明人間チェ・ジャンス』(KBS2)のウ・ボヒョン役でデビュー。ドラマ『ロマンスハンター』『ヨメ全盛時代』『オー・マイ・ゴッド~私が突然ご令嬢!?~』『RUGAL/ルーガル』や、映画『シークレット・ミッション』などに出演した。
2021年7月に最終回が放送されたKBS2の連続ドラマ『ミス・モンテ・クリスト』では、主演を務めて注目された。
イ・サンボのSNS全文は、以下の通り。
◇
こんにちは。俳優イ・サンボです。
まず、みんなが楽しく幸せでなければならない祝日の連休に、本意ではなく、ご心配をおかけした点を心から謝罪します。
私はすでにマスコミに報道されたように、名節を共に過ごす家族がいません。慣れようと努力したが、年が経つにつれて慣れることができませんでした。さらに今年のように大変さを覚えるときは、家族の空席がより大きく感じられます。
あの日は長い間飲んできた薬でも心を治めることができず、お酒を一杯飲んだことが不祥事の端緒になったようです。
ここ数年間、家族を一人、二人と見送りながら、私は数百回、数千回、空を恨みました。むしろ私を先に連れていってくれよ…。どうして私だけ一人にして、こんなに寂しくさせたのか…。
悪い考えもしました。しかし、そうできなかったのは、自分の人生も重要ですが、先に去った家族の自尊心、名誉を私が持ちこたえながら守ってあげたい気持ちだけでした。残った力を絞り出して、また絞り出して、すべて絞り出しました。
しかし愛する人たちを胸に埋めることは絶対的に簡単ではありませんでした。それで神経安定剤にさらに依存し、今は安定剤なしでは憂鬱にならざるを得ない弱い人間になりました。
どこかで見守っている家族を思うと、再び頑張ってみて、もっと笑ってみようとしたし、楽しもうともがいて生きてきました。しかし気がついたら「麻薬俳優」と呼ばれる人になりました。
私は絶対に麻薬をしていません。麻薬俳優という汚名は、俳優である以前に一人の人間として非常に耐え難い汚点となりました。私は自分と関連した誤解を解いて、自らの名誉を回復するために最善を尽くします。
今後、警察の調査に忠実に取り組み、根拠のない虚偽事実についても強硬に対処していきます。そして、これから神経安定剤がなくても明るい姿をお見せできるように頑張ります。
特に、私にとってあまりにも特別だった『ミス・モンテ・クリスト』を共にした監督以下の先生方、先輩たち、同僚俳優にとても大きな申し訳ない気持ちだけです。7カ月間、その方たちは私が忘れていた家族という単語をもう一度、思い出させてくれたからです。
改めて皆様にご心配をおかけした点、頭を下げてお詫び申し上げます。