しかし実際は違った。
『2番目の世界』の初放送時、メンバーたちの言葉からも見えたように、彼女たちはボーカルにも自信があり、むしろラッパーというポジションを引き受けて物足りなさを示した。
その“恨み”や“鬱憤”を『2番目の世界』で解消するかのように、熱いステージを相次いで披露し、ガールズグループ内のラッパーポジションに対する認識を変えている。
2回の放送で、偏見は驚きに変わった。初放送で、自分だけのアイデンティティを表せる強烈なラップとパフォーマンスが調和したステージを披露した出演者たちは、第2回では1対1の指名戦で競演を本格的に始めた。
OH MY GIRLミミはLexyの『Above the sky』を選曲し、Y2K(2000年代)のレトロパーティーをコンセプトに、DJからラップ、歌、ダンスまですべてのパフォーマンスを披露した。宇宙少女のエクシは、ユ・ジェハの『憂鬱な手紙』(原題)を7080シティポップススタイルで果敢に編曲し、清涼な音色で披露した。審査員たちは「完成型ボーカリストのステージだった」と絶賛した。
続いてWonder Girls出身のユビンとAOA出身のジミンが対決した。ユビンはオム・ジョンファの『Invitation』を選び、妖艶な魅力とボーカルの実力を発揮し、ジミンはチャ・ウリムの『Magic carpet ride』を選曲して熱いライブを披露した。
『2番目の世界』が単純にアイドルラッパーのボーカル戦争や競演だと思って視聴したとすれば、大きな衝撃を受ける選曲だった。それぞれの魅力を生かしたラップではなく、ボーカルの実力だけで雌雄を競い、韓国を代表するボーカリストたちも驚くほどの高い実力を見せつけた。
『2番目の世界』を通じて“ラッパー”というポジションに対する再評価がなされるものと期待される。ボーカルならボーカル、ラップならラップ、ダンスならダンスと、ステージに必要なすべての部分を完全に一人でやり遂げられるという点で、「グループ内ラッパー」は「万能ソロアーティスト」と認識が変わるかもしれない。
『2番目の世界』は放送2回目でラッパーたちに対する認識を変え、彼女らの“2番目の世界”を開き、視聴者を“2番目の世界”に導いた。
(記事提供=OSEN)
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