韓国芸能人の不法撮影疑惑を不実に捜査したとの容疑をかけられた警察官、2審で一部無罪&罰金刑に

2022年09月06日 話題

歌手チョン・ジュニョンの不法撮影疑惑を捜査する過程で虚偽報告書を作成するなど、事件を不実に処理した容疑で起訴された警察官が、控訴審で一部の容疑が無罪となり、量刑が減った。

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9月6日、韓国法曹界によると、ソウル中央地裁・刑事控訴5-2部(ウォン・ジョンスク、チョン・ドクス、チェ・ビョンリュル部長判事)は、虚偽公文書作成などの容疑で裁判にかけられた被告A(57)に懲役6カ月、執行猶予1年、罰金5万ウォン(約5000円)、追徴命令1万7000ウォン(約1700円)を言い渡した1審を破棄し、罰金200万ウォン(約20万円)を言い渡した。

Aは2016年8月、不法撮影などの性犯罪疑惑で訴えられたチョン・ジュニョンを捜査する過程で事件を故意に不実に処理し、虚偽の公文書を作成した疑いを受けた。

検察は、Aがチョン・ジュニョンの弁護人から「携帯電話やフォレンジック(デジタルデバイスに記録された情報の回収と分析調査などを行うこと)資料の確保なしに事件を迅速に処理してほしい」という請託を受け、被疑者陳述を虚偽記載したり、犯行映像を確保しなかったりしたと見た。

チョン・ジュニョン

Aは、チョン・ジュニョンが調査で「被害者が撮影に同意したと考え、動画は撮影直後に直ちに削除した」と疑惑を否認したにもかかわらず犯行を認めたという報告書を作成し、フォレンジック業者に「携帯電話のデータ復旧が不可能だ」という確認書を書いてくれと要求したが、拒絶されるや弁護人から同じ趣旨の確認書を代わりに受け取り報告に含めたりもした。

1審ではAの疑惑が有罪と認定され、「性暴行事件の捜査で公訴維持に必須な証拠確保のための捜査手続きをすべて履行しないまま、形式的な起訴意見で検察に送致した。これは、単純に怠慢で職務を誠実に遂行しなかったり、疎かに遂行したりしたことを超え、職務に関する意識的な放任や放棄に該当する」と見た。

しかし控訴審の裁判部は、Aが上級者の指示を受け、事件を迅速に処理するためにフォレンジック資料を確保せずに検察に送致しただけで、事件をずさんに処理しようとする意図はなかったと判断した。

また、チョン・ジュニョンの弁護人が容疑なしの処分をしてほしいと意見書を出した事実はあるが、迅速に処理してほしいと請託したり、Aがこれを受け入れたりしたことはないと見た。Aが作成した捜査報告書の内容も、ほとんど事実に合致していると調査された。

裁判所は「被告人がチョン・ジュニョン側の要請を受け入れたとは見難い。司法警察官としての職務を意識的に放棄したとはいえない」と明らかにした。

なおチョン・ジュニョンは2020年9月の2審で、不法撮影および集団性暴行の疑いで懲役5年を宣告され、現在も服役中だ。

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