BTS(防弾少年団)の兵役問題について、パク・ヒョンジュン釜山(プサン)市長が“兵役免除”を訴えたなか、釜山・東区のキム・ジンホン区庁長も同じ立場を明かした。
キム・ジンホン東区庁長は最近、立場文を発表して「2030釜山世界万博の開催場所である北港を管轄している基礎自治体の長として、パク市長の切実な心境を十分に共感し、パク市長の切なる建議を積極的に支持する」と伝えた。
キム区庁長は「私も2030釜山世界万博の誘致成功のためには、世界的にとても広く厚いファンを持つBTSがより活動半径を広げていけるように、軍服務問題を解決してあげることが絶対に必要だと思う」とし、「様々な議論があるかもしれないが、2030釜山世界万博の誘致に貢献することは、オリンピックやワールドカップでメダルを獲得して良い成績を残すのと同じくらい、国家に多く寄与することになるはず」と強調した。
ここでオリンピックやワールドカップの例が出されているのは、例えば現行法上、オリンピック銅メダル以上やアジア大会金メダルを取った選手(体育分野)は、「代替服務制度」が適用され、4週間の軍事訓練さえ受ければ、自由に活動を続けることができるからだ。一般的に、これを“兵役免除”と呼んでいる。
スポーツ選手だけでなく、国が指定する42の国際コンクールで2位以上の成績を収めた人(芸術分野)も、同じく代替服務制度を利用できる。ただ、K-POPアイドルや俳優といった“大衆芸術”は、代替服務制度の対象外となっているのが現状だ。
そのためBTSがいかに偉大な記録を作っても、“大衆芸術”であるため代替服務制度を利用することはできない。現在、その部分の法改正などが検討されている。
キム区庁長は「2023釜山世界万博が私たちの東区・北港で開催されれば、地域と釜山を超え、韓国を世界一流に跳躍させる画期的なきっかけになる」とし、「61兆に達するとんでもない経済的な価値を得られるだけでなく、韓国の釜山の位相とブランドが世界最上位水準に上がるはず」と見通した。
さらに「2030世界万博の開催都市の選定が近づけば、競争はさらにし烈になる」とし、「そのとき世界を驚かすK-POPの力を見せているBTSが前に出て力を発揮すれば、釜山の競争力は一層高まる」と力を込めた。
そして「兵役問題が事実上、BTSの活動の足を引っ張っている状況で、そういった積極的でグローバルな活躍が期待しづらいのが実情」とし、「BTSが自分たちの持つ世界的な文化、芸術的な力量で2030釜山世界万博の誘致成功に積極的に貢献できるようにしてほしい」と呼びかけた。
なおBTSの最年長メンバーであるJINは、現行法のままであれば、今年末までに入隊しなければならないとされている。
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