アルコール測定要求に応じず、警察官に暴行した疑いで裁判にかけられたラッパーのNO:ELことチャン・ヨンジュン(22)が、二審で実刑を宣告された。
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ソウル中央地裁刑事控訴4-3部は7月28日、道交法違反(無免許運転)、公務執行妨害などの容疑で起訴されたNO:ELに対して、一審と同じく懲役1年の実刑を言い渡した。
裁判所は一審と同じく、傷害罪を除いたNO:ELのすべての疑惑を有罪と認めた。傷害罪は一、二審ともに被害者(警察官)の負傷が軽度という理由で無罪と判断された。
裁判所は、「執行猶予期間中なのに自粛せず、犯行を犯したため非難の可能性が非常に高い」とし、「飲酒測定を拒否しながら見せた公権力を軽視する態度などを考慮すれば、被告人を厳罰とする必要がある」とした。
一審宣告後、憲法裁判所は、繰り返しの飲酒運転や飲酒測定拒否を加重処罰する“ユン・チャンホ法(ひき逃げ事故で大学生のユン・チャンホさんが死亡し、国民が飲酒運転の厳罰化を求めた事案)に再度違憲決定を下し、控訴審でNO:ELにも多少減刑があるだろうという展望もあったが、裁判所は一審の刑量を維持した。
判決が確定すれば、ノエルは今年10月に満期出所するものと見られる。
政党「国民の力」に所属するチャン・ジェウォン議員の息子であるNO:ELは、昨年9月18日22時30分頃、ソウル瑞草区(ソチョグ)の聖母病院交差点で無免許および飲酒状態で乗用車を運転していたところ、ほかの車と接触事故を起こした。
彼は現場に来た警察官の飲酒測定要求に応じなかっただけでなく、警察官を殴った疑いで逮捕され、同年10月に拘束起訴された。逮捕される過程では警察官に悪口も言ったという。
一審はNO:ELの容疑の大部分を有罪と認め、懲役1年の実刑を宣告した。
またNO:ELは2019年にもソウル麻浦区(マポグ)で飲酒運転をし、バイクに追突した疑惑で起訴されており、2020年6月に懲役1年6カ月、執行猶予2年を確定された経緯がある。
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