韓国の強豪eスポーツチーム「T1」に所属するFakerことイ・サンヒョクが、悪質コメントに対して強硬対応した。
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7月19日15時、ソウル鍾路区(チョンノグ)にあるソウル鍾路警察署で、T1の法務チーム、ヤン・スンウ弁護士と法律事務所APEXのパク・ジウォン、ノ・ユヒョン弁護士が、イ・サンヒョクを持続的、反復的に侮辱してきた氏名不明者に対する告訴状を提出した。
T1のヤン・スンウ弁護士は、「競技力やキャリアに対するファンの主観的評価は、プロ選手としてある程度甘受しなければならない部分だが、正当性のない非難や人身攻撃までは容認できないというのが選手本人の考えだ」とし、「T1側も不当な攻撃から所属構成員を保護しようとする確固たる意志を持っており、今月初め、“moment”キム・ジファンコーチの侮辱被害に対する告訴状をすでに提出したのに続き、19日Faker選手の告訴状まで提出することになった」と告訴背景を伝えた。
また「合わせて今回の告訴は一回の措置ではなく、今後も選手の人格権を重大に侵害する事例が発生すれば、選手保護のための追加的な法的措置に積極的に乗り出すという点を明確に明らかにする」と強調した。
ヤン・スンウ弁護士は最後に、「表現の自由は、他人の名誉と権利を侵害しない程度まで保障されなければなりません。今後もT1は所属選手の保護と健全なeスポーツ文化の定着のために最善を尽くす」と締めくくった。
続けてイ・サンヒョクの法律代理人であるAPEXのパク・ジウォン、ノ・ユヒョン弁護士は、「この間、数回にわたるT1側の違法行為中断要請にもかかわらず、むしろ多様な経路で強度と頻度を次第に高め、持続的に選手を侮辱する文が掲示された事実がある。これに対して、選手だけでなく家族および知人たちの精神的被害と苦痛が日増しに加重され、やむを得ず本日、一部悪質コメントに対して刑事告訴に至ることになった」と告訴背景を付け加えた。
2人は「“Faker”イ・サンヒョク選手の意思を尊重し、常習的に受忍限度を越える悪意的な文を掲示し、厳しい制裁が必ず必要だと判断した者に限って最小限の法的措置をすることになっただけに、現在としては被告訴人に対する善処や合意意思がない」と説明した。
そして「今後も当法務法人では、“Faker”イ・サンヒョク選手をはじめとするT1所属選手に対する各種掲示文、コメントに対する持続的なモニタリングをして、名誉毀損および侮辱行為に対して積極的に法的措置を取る予定であることを了解し、このような法的措置がなされないよう成熟して健全なゲーム応援文化が確立されることを願う」と立場を明らかにした。
今回告訴することになった悪質コメントに関して具体的な数字を測定することはできないが、持続的、反復的にイ・サンヒョクを冒涜した“少数の悪質ユーザー”と伝えられた。
彼らはT1側から数回にわたって警告を受けたにもかかわらず、今年初めから選手たちを冒涜し続けたという。また悪質な書き込みのレベルは話すこともできないレベルで、選手の母親まで侮辱した事例も確認された。
T1法務チームによると、「侮辱罪は大部分が罰金刑に終わるが、悪意的で持続的な侮辱は実刑宣告も可能だ」とし、「罰金は100~200万ウォン(約10~20万円)の間だが、今回の場合は量刑がさらに重いものと見られる」と伝えた。
なおT1は2020年にもイ・サンヒョクを悪意的に非難した多数の悪質コメントを告訴し、最近、イ・サンヒョクに対する悪質なアンチコミュニティを閉鎖要請したことがある。
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