韓国のミステリーハウスホラー『歪んだ家』(原題)が7月公開を確定し、ローンチポスターを電撃公開した。
映画『歪んだ家』は、望まずに一軒家へと越してきた家族が、決して開けてはならない禁断の扉を開いたことで迎えた悲劇を描いたホラー作品だ。
大門と奥の間の配置が歪んでできた隙間から、悪い気が流れ込んで幽霊を呼び集めるということをテーマにし、最も安全でなければならない家が、最も脅威的な空間に変わるハウスホラーとなっている。
原作は、最新刊ごとにホラーファンの熱烈な支持を受けるチョン・ゴンウ作家の同名小説で、2019年に「ハウスホラー」公募展を受賞しており、早くから映画化が決定され、大きな話題を集めた。
またチョン・ゴンウ作家は、現実の恐怖を基に社会全般にわたる問題意識と韓国的情緒を作品に盛り込み、“韓国のスティーヴン・キング”と呼ばれる人気作家。『悪魔』『サロン・ド・ホームズ』『金曜日の怪談会』(すべて原題)など、40冊以上のホラー小説を出版したホラー職人だ。
このように、信頼できる原作で期待を集める今作は、『オアシス』(2002、イ・チャンドン監督)、『箪笥』(2003、キム・ジウン監督)など、多数の作品で撮影監督として活躍し、初の長編デビュー作『祈る男』(原題)で感覚的な映像美と感性を刺激するストーリーで好評を受けたカン・ドンホン監督が演出している。
ここに、韓国を代表するプロデューサーでミュージシャンのユンサンが、自身初となる音楽監督を引き受け、劇中の音楽とサウンドデザインを感覚的に解きほぐし、完成度を高めた。
制作陣とともにキャスティングに力が入っている。
映画『ビー・デビル』(2010)、『マドンナ』(2015)、『空気殺人』(2022、原題)などで韓国の“ホラークイーン”として位置づけられた女優ソ・ヨンヒが、神経衰弱直前の妻ミョンヘ役を演じ、映画『Take Me Home』(英題)で安定した演技力で観客の心を揺さぶった子役キム・ボミンが娘のヒウ役を演じる。また個性派俳優のキム・ミンジェが夫のヒョンミン役に扮し、作品に重みを加えた。
公開決定のニュースとともに公開されたポスターは、どこからこじれたのか分からないほど無数の根を下ろした家が一気に視線を集めるなか、人なのか幽霊なのか、窓際にたたずむ女性のシルエットが、閑散とした恐怖感を伝えている。
加えて「あの家の話聞いた?」というコピーとともに木の根に絡んでいる人物の姿が、『歪んだ家』にまつわる新たな韓国型怪談の誕生を予告するとともに、ホラーファンの好奇心を最大限に刺激している
信頼できる原作、製作陣、キャスティングで期待を集める映画『歪んだ家』は、7月に韓国で公開される。
■マグワイア版『スパイダーマン』のサム・ライミによる韓国ホラー『UMMA:オンマ』とは
前へ
次へ