この文章を書いた筆者は、故人のカン・スヨンさんに対して「韓国映画界が産んだ最高のスター」とし、彼女が生前、映画人として活発に活動していた時代の美談を伝えた。彼女は後輩たちを物心両面で支援し、誰よりも大事にしてくれたという。
「尊敬される先輩俳優として、全盛期はもちろん積極的に活動しなかった時も、俳優、そしてスタッフたちにご飯と酒を惜しみなく買ってくれた」として彼女との思い出を回想した。
また、別の記事に寄せられていたコメントも注目を集めた。
該当コメントは、2001年の時代劇でカン・スヨンさんとともに撮影したというもの。当時エキストラだったという投稿者は、カン・スヨンさんが演じた悪女チョン・ナンジョンについて言及し、「釜使いをしたことがあるが、釜使いに苦労していると白い封筒に10万ウォン(約1万円)ずつ入れて4人に直接くださったことを忘れられない」とし、遅ればせながら故人に感謝の気持ちを表わしていた。
カン・スヨンさんは映画『シバジ』『ハラギャティ』などで韓国映画を世界に知らせた“元祖・韓流スター”だ。第44回ヴェネツィア国際映画祭・主演女優賞(1987年)、第9回ナント三大陸映画祭・主演女優賞(1988年)、第16回モスクワ国際映画祭・主演女優賞(1989年)などを受賞し、2001年の時代劇『女人天下』で悪女チョン・ナンジョンを演じて強烈な印象を残した。
『女人天下』は最高視聴率35%を記録するなど大きな人気を博し、カン・スヨンさんはこの作品でSBS演技大賞を受賞した。
以後、カン・スヨンさんは文化行政人に変身し、2015年から2017年まで釜山国際映画祭共同執行委員長として活動し、韓国映画界発展のために先頭に立った。
最近活動が少なかった故人は今年、ヨン・サンホ監督のNetflix映画『JUNG_E/ジョンイ』に出演し、10年ぶりの商業映画復帰を控えていた。
なお、故人の告別式は、5月11日10時から三星(サムスン)ソウル病院葬儀場で行われる予定だ。