女優イ・ジュミョンが視聴者の心を鷲掴みしている。
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イ・ジュミョンは『二十五、二十一』に登場する“テヤン高ズ”の、義理堅い学級委員長として魅力を発揮した。
4月3日に放送された最終話では、最後まで明るくはつらつとしたチ・スンワンの姿を見せている。輝かしい青春から、大人へと成長したスンワンの未来も描いた完璧な最後だった。
全校1位で学級委員長のスンワンは、すべてにおいて万能で、やりたいことに情熱を持った完璧なキャラクターだ。
イ・ジュミョンは劇中、コロコロ変わる表情と安定した発声、表現力で見事に役を演じ切った。模範生であるスンワンを、毎回堂々とした姿勢と冷静さを失わない目つきで表現したのだ。
体罰を受ける親友を見たときは一歩も引かずに教師に立ち向かうなど、言いたいことをはっきりと言えるスンワンは、学生時代に誰しもが頼りたくなる人物。
イ・ジュミョンは退学後、そして20代になったスンワンを以前より少し自由に、さらにビジュアルに絶妙な変化を与えながら繊細に描いている。
10代から20代後半までの約10年間の演技で、どのキャラクターも自分のものにしてしまう才能を発揮。さらに何食わぬ顔で発言する姿や、強く当たっていた入居者が先輩であることを知った瞬間に180度変わる態度、酔うと泣いてしまう酒癖などは見る者を笑わせた。
現場でも積極的に意見を出して熱心に取り組んだイ・ジュミョンは、普段のスンワンからは見られないコミカルな姿までをリアルに演じ、演技の幅広さを証明している。
スンワンの自主退学は一大事件であり、イ・ジュミョンは繊細な感情演技で重い一発を与えた。
スンワンは校長と学生主任の先生の目を直視し、校内体罰に抗議して不当さを批判。「言葉で済むことを、なんで毎回手が先に出るのか」と憤った彼女は、「君が殴られたわけでもないのに、なんでここまでするんだ」という言葉に、「私は“自分に害がなければそれでいい”そうやって生きたくない」という名台詞を放っている。
「謝罪もしない、反省することがないので反省文も書けない」と退学を決心したスンワンは、母親の前で涙を流す。我慢していた複雑な感情を吐き出し、子どものようにわんわん泣くイ・ジュミョンの涙は印象的だった。強く見えたスンワンも、幼くてか弱い学生だということを見せ、視聴者の涙を誘った。
最終話では、スンワンのお父さんの葬式にもかかわらず淡々と落ち着いた様子が目立っていた。
囲碁、テレビ番組制作のADとして寝る間もなく働いていたスンワンは、仕事先で父親の訃報を聞く。潤んだ目で悲しみを表現しつつも、すぐに元気よく母を慰める。葬儀場を訪れた友人たちの前でも、悲しみを隠し、最後まで“スンワンらしい”強い姿を見せつけた。
時代に合わせたスタイリングも完璧だったイ・ジュミョン。きっちりとした制服に当時流行した太めのカチューシャでポイントを与えた。
赤、緑、ピンク、オレンジ色などの濃い色の服も着こなし、ファッショニスタな一面を発揮している。
パーマヘアにベレー帽を合わせ、大人になったスンワンのオシャレさを最大限に生かし、注目を集めたりもした。
ドラマ『二十五、二十一』で強烈な存在感を誇ったイ・ジュミョンは、ドラマ『賢い医師生活』『ミッシング ~彼らがいた~』『カイロス~運命を変える1分~』など、様々な作品で着実に演技の経験を積んでいる。
イ・ジュミョンは「スンワンを演じる上でたくさん悩んだが、悩んだ分だけ愛され、長く記憶に残る作品になった。『二十五、二十一』は私にとって青春で、卒業アルバムを見るよような感覚で何回も見ることになりそうだ」とドラマへの愛情を表した。最後に「一緒に作品を作りあげた制作チームや出演者の方々、ドラマを見てくださった皆さんにも感謝している」と挨拶を伝えている。
(記事提供=OSEN)
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