韓国の大御所声優ソン・ドスンさんがこの世を去った。
1月1日、遺族によると、ソン・ドスンさんは2025年12月31日22時ごろ、ソウルの建国(コングク)大学病院で持病のため息を引き取った。76歳だった。
1949年7月15日生まれのソン・ドスンさんは、1967年に民放テレビ局TBC(東洋放送)に声優劇会3期で入社し、声優としてのキャリアをスタートした。1980年に当時の全斗煥政権による言論統廃合でTBCが閉局となった後は、地上波テレビ局KBSの第9期に分類され、ラジオでは数々の番組でMCを務め、テレビでも『生きるということは』『愛しているから』といったドラマに出演するなど、女優としても存在感を示した。
そんなソン・ドスンさんは、韓国において地上波MBC版のアニメ『トムとジェリー』の解説役として強く記憶されている。原作にはなかった解説を吹き替えの段階で加え、状況を説明しながら物語を進めるスタイルは当時としては異例で、その独特の声色と相まって「『トムとジェリー』といえばソン・ドスン」という印象を定着させた。こうした解説付き吹き替えは、子どもから大人まで幅広い層に愛された“韓国型吹き替え”の代表例として現在も語られている。2021年の実写映画『トムとジェリー』でもナレーションを担当し、多くのファンを喜ばせた。
ほかにも『パットとマット』や『101匹わんちゃん』など多くのアニメ作品に出演し、“信じて聴く声優”として地位を築いたソン・ドスンさん。2015年には韓国観光名誉広報大使を務めると、同僚声優とともに「スペシャルスピーチアカデミー(SSA)」を設立して後進育成にも力を注いだ。1975年には「大韓民国放送大賞」ラジオ部門大賞を受賞し、2020年には「大衆文化芸術賞」宝冠文化勲章を受章した。
ソン・ドスンさんの葬儀場はソウル峨山(アサン)病院に設けられた。出棺は1月3日6時20分に執り行われる。
(記事提供=OSEN)
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