“火災”を連想する特殊効果は排除、歌詞も変更 「MAMA AWARDS」が示したK-POP最大の授賞式たる品格と存在意義

2025年11月29日 K-POP

K-POP最大級の授賞式「MAMA AWARDS」が、香港で起きた大規模火災で世界が悲しみに包まれるなか、音楽を通じて慰めと癒やしのメッセージを届けた。

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11月28日、香港カイタック・スタジアムでは「2025 MAMA AWARDS」が開催された。

K-POPを代表する授賞式として、1999年の初開催から26年続く「MAMA AWARDS」。今回、香港では2018年以来7年ぶりの開催となった。

本来であれば華やかな演出で彩られるはずだったが、26日に香港北部・大埔(タイポー)地区の高層住宅「Wang Fuk Court」で大規模火災が発生したことで状況は一変。イベント側は急遽、華麗な演出よりも「慰め」「希望」を伝える場となるよう、演出や進行のすべてを慎重に調整した。

初日(28日)のホストを務めた俳優パク・ボゴムは、落ち着いた色合いのスーツに黒いリボンを付けて登場し、犠牲者への哀悼を表した。「非常に残念な事故が起きた。今回の事故によって大切な人生はもちろん、愛する家族や友人を失ったすべての方々へ深く慰労の気持ちを表する。どうかこれ以上の被害がないことを願うとともに、音楽が持つ治癒と連帯の力を信じ、舞台を通して慰めと希望を届けたい」と伝えた。

パク・ボゴム
(写真=CJ ENM)

プレゼンターやアーティスト、受賞者たちも、華やかなドレスアップではなく落ち着いたスタイルを選んだ。多くが黒を基調とした衣装に黒いリボンを胸元に付け、受賞時の歓声やガッツポーズも控え落ち着いてステージへ歩み寄り、被害者への思いを示した。

通常であれば花火や爆竹が使用されるステージ演出も大きく変化。火災を連想させる特殊効果をすべて排除し、レーザーなど落ち着いた演出を中心に用いた。観客も大きな歓声を控え、静かに拍手を送ることで追悼の姿勢を示した。

パク・ボゴム
(写真=CJ ENM)
aespa
(写真=CJ ENM)
SUPER JUNIOR
(写真=CJ ENM)

アーティストたちは音楽が持つ力で応援と慰労を伝え、人々の心を癒そうと試みた。一部のアーティストは歌唱する楽曲の歌詞を変えるなど、さまざまな工夫を凝らした。なかでも、MEOVVは『TURN IT UP』の「Run to you 息が止まってもいい」を「終わりがなくてもいい」に変更し、「Got me burning up」「heating up」といった火を連想させる表現も「turn it up」「say what」へと置き換えた。

「MAMA AWARDS」の主催側は「Support Hongkong」のメッセージを掲げ、悲しみを共有する時間を設けた。パク・ボゴムの呼びかけで黙祷が行われ、さらに被災者支援のため2000万香港ドル(日本円=約4億128万円)を寄付することを発表した。授賞式そのものを、哀悼と連帯の場へと再構築した。

MAMA
(写真=CJ ENM)
ENHYPEN
(写真=CJ ENM)

音楽の力で「Support Hongkong」の思いを世界中に届けた2025年の「MAMA AWARDS」。ただ華やかな演出だけで彩る授賞式にとどまるのではなく、悲劇の中で人々に寄り添う姿勢を示すことで、“K-POP最大級の授賞式”と呼ばれる所以の品格と存在意義を証明した。

なお、「2025 MAMA AWARDS」ではENHYPENが大賞の「FAN'S CHOICE OF THE YEAR」を含む3冠を達成し、「SONG OF THE YEAR」にBLACKPINK・ロゼとブルーノ・マーズの楽曲『APT.』が選出。新人賞の「BEST NEW ARTIST」にはCORTISとHearts2Heartsが選ばれた。

(記事提供=OSEN)

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