出勤途中に車が横転、対向車と二次衝突も…35歳の若さでこの世を去った韓国女性アナウンサーの21周忌

2025年08月04日 ニュース #女子アナ

韓国の人気女性アナウンサーが突然の交通事故でこの世を去って21年が経った。

【写真】交通事故でこの世を去った韓国スターたち

韓国地上波のMBCでアナウンサーを務めたチョン・ウニムさんは、2004年8月4日にこの世を去った。35歳という若さだった。

チョン・ウニムさんは同年7月22日、出勤のため自家用車を運転中にソウル黒石洞(フクソクドン)の工事現場を通過した際、車線変更時に後輪が覆工板にかかり、車両が反対車線へ転倒する事故に遭った。さらに、反対車線から走ってきた別の車両がチョン・ウニムさんの車両を避け切れず、二次衝突が発生してしまう。

チョン・ウニムさんは病院へ緊急搬送されたものの、容態は極めて深刻だった。そして同年8月4日、脳浮腫や合併症などによって帰らぬ人となった。チョン・ウニムさんには夫と当時まだ幼い一人息子がいた。

ラジオ番組で愛されたチョン・ウニムさん

1968年10月13日生まれのチョン・ウニムさんは、ソウル大学で考古美術史学を専攻し、1992年にMBCに入社。気象キャスターとしてキャリアをスタートさせた後、MBC FMでラジオ番組『チョン・ウニムのFM映画音楽』のラジオパーソナリティを務め絶大な支持を受けた。番組は深夜1時の放送だったが、彼女の声に多くのリスナーが耳を傾けた。

美しい声と落ち着いた進行ぶり、映画への深い愛情、そして人生や社会に対する思索の深さが、多くの“マニア的”リスナーを引きつけた。番組は1992年11月2日にスタートし、1995年4月1日に終了。その後は結婚と共に1998年に留学のため渡米し、米ノースウェスタン大学大学院で「韓国の映画マニア」というテーマで修士論文を執筆し、学位を取得した。

帰国後の2003年10月21日、『チョン・ウニムのFM映画音楽』シーズン2で再びラジオパーソナリティを務めた。同番組は2004年4月26日に終了となり、その約3カ月後、前出の悲運な事故が起きた。

チョン・ウニム
(写真=MBC)生前のチョン・ウニムさん

チョン・ウニムさんの死から20年が経った2024年8月には、MBCが特別番組『夏の日の再会』を企画。高品質の音声変換技術によってチョン・ウニムさんの生前の声を再現し、彼女が実際に放送しているかのような臨場感を具現化した。声優ナム・ユジョンがチョン・ウニムさんの話し方や抑揚を忠実に再現し、不足する部分の収録にも参加した。

番組の制作陣は、仮にチョン・ウニムさんが2024年にも放送をしていれば、どんな話をしていたのかを長い時間をかけて悩み、構想と脚本作りに取り組んだという。

このように、韓国ではチョン・ウニムさんがこの世を去って20年以上が経った今でも、多くの人々の記憶にその声が残り、愛され、語り継がれている。

(記事提供=OSEN)

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