妻と別れられず、9年にわたって不倫関係を続けている韓国の映画監督と女優に子供が生まれ、波紋が広がっている。
複数の韓国メディアによると、4月8日、女優のキム・ミニ(43)が最近、ホン・サンス監督(64)の息子を出産し、京畿道・河南(ハナム)市に滞在しているという。
振り返れば、今年1月にはキム・ミニがホン・サンス監督の子どもを授かり、今春に出産を控えていると報じられ、2月にもキム・ミニが仁川(インチョン)空港で、臨月の状態でホン・サンス監督と共にいる姿が目撃されていた。
キム・ミニの出産はめでたいニュースといえるが、2人の関係が複雑であるため、手放しで喜ぶのが難しい雰囲気だ。
というのも、ホン・サンス監督は1985年、アメリカ留学中に同い年の女性と結婚しており、娘もいる。
既婚者でありながら、2016年6月、前年公開の映画『正しい日 間違えた日』で出会ったキム・ミニとの熱愛説が浮上した。
するとホン・サンス監督は同年11月、ソウル家庭裁判所に妻と離婚するとして離婚調停を申し入れた。しかし、離婚を望まないという妻の立場によって決裂した。
そのため、ホン・サンス監督は離婚訴訟を提起した。
複雑な状況のなかでホン・サンス監督は2017年3月、映画『夜の浜辺でひとり』の記者会見を通じて、主演したキム・ミニと恋愛関係であることを告白した。不倫関係であることを認めたのだ。
妻との離婚訴訟について、裁判所は2019年6月、「ホン・サンスと妻の婚姻関係が破綻に至ったが、主な責任がホン・サンスにあり、離婚請求を例外的に許容できる場合には該当しない」として棄却している。
こうして世間の非難を浴びながら、ホン・サンス監督とキム・ミニは公然と不倫関係を続けてきた。そのためキム・ミニが妊娠したとのニュースが報じられた際も、「赤ちゃんが心配だ」「婚外子なので、成長しながらどれほど傷つけられるだろうか」「祝う気になれない」といった厳しい意見が少なくなかった。
今回、キム・ミニが出産した息子は、キム・ミニの戸籍に単独で登録されるか、ホン・サンスの戸籍に婚外子として登録される可能性があるという。
韓国では2008年に戸主制が廃止され、家族関係登録簿に代替されたため、キム・ミニは未婚の状態でも子どもの出生届を出すことができる。
戸主制が廃止される前は、父親の戸籍に載せるためには、たとえ婚外子でも父親が出生届を出さなければならなかったが、現在は「認知」の手続きを行うことで、ホン・サンスの子どもとして登録される。
長らく不倫関係を続けているホン・サンス監督とキム・ミニの間に子どもが生まれ、2人の状況に変化は訪れるのだろうか。ますます複雑になったとの見方もあるが、今後の動向が注目される。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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