俳優のムン・ジユンさんが急性敗血症でこの世を去ってから5年が経った。
ムン・ジユンさんは2020年3月18日、急性敗血症により死去。最初は重い咽頭炎の症状で入院していたが、病状が悪化し、集中治療室へ移されたものの回復することなく亡くなった。享年36歳。
当時、新型コロナウイルスが猛威を振るっていたことから、咽頭炎の症状はコロナの感染によるものではないかという憶測も流れた。しかし、所属事務所によると、ムン・ジユンさんは入院前に病院で新型コロナの検査を受け、陰性判定を受けていたという。
ムン・ジユンさんは2002年にドラマ『ロマンス』で俳優デビュー。一躍有名になるきっかけとなったのが、2016年のドラマ『チーズ・イン・ザ・トラップ』(tvN)だ。劇中ではヨニ大学・経営学科4年生のキム・サンチョル役を熱演し、“サンチョル先輩”として親しまれた。
それ以外にもドラマ『イルジメ~一枝梅~』『善徳女王』『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ』『黄金の庭』など数々の作品に出演し、確かな演技力で愛され続けた。
死後、ムン・ジユンさんの父親は所属事務所を通じて長文の手紙を公開。「息子を失ったことが今でも信じられず、胸が締めつけられるような思いです。しかし、ジユンが旅立った際、多くの方が一緒に悲しみ、涙を流し、支えてくださったおかげで、なんとか気持ちを奮い立たせています」と綴った。
また、「息子は、家にいる時や1人の時間には独学で学んだ絵を描いていました。そして、亡くなる数週間前には15年ぶりにCM撮影の仕事が決まり、大喜びしていました。撮影のために済州島(チェジュド)へ行き、“本当に楽しくて幸せだった”と話しながら、監督から演技を認められたことを嬉しそうに語っていました。しかし、それが彼の最後の作品になってしまいました。病院に入院した後、わずか3日で天国へ旅立ちました」と悲しみをつづった。
さらに、「息子を失い、葬儀を執り行わなければならない状況でしたが、新型コロナの深刻な状況を考慮し、家族葬にするつもりでした。しかし、多くの方がジユンを見送りに駆けつけてくださったおかげで、彼は最期まで寂しくなく旅立つことができました。所属事務所、同僚俳優、そしてファンの皆さまに心から感謝します」と、支えてくれた人々への感謝の気持ちを伝えた。
(記事提供=OSEN)
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