K-POPグループS.E.S.のメンバーとして一世を風靡したシュー(44、本名ユ・スヨン)が、SNSで近況を報告した。
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かつて韓国最高のガールズグループの一員として活躍しながらも、違法ギャンブルによって人生のどん底を経験した彼女。しかし、現在は健康食品事業という新たな道を模索しながら再起を図っている。
シューは「以前、野菜に関する本を翻訳・出版したことがある」と語り、もともと健康に対する関心が深かったことをアピール。特に、三人の子どもたちのために、健康的な食生活を心がけていることを明かし、その延長線上で健康食品の開発にも関わるようになったという。
彼女は「ツボクサ(韓国名ピョンプル)」を主原料とした健康食品の開発・投資に参加していると報告し、この植物が持つさまざまな健康効果についても説明した。不安やうつ症状の緩和、胃潰瘍や肌トラブルの改善、認知機能や記憶力の向上、抗ウイルス効果など、多岐にわたる効能が期待されるという。シューは「世界初の“マデカX”(ツボクサ抽出エキス)を使用したジェリースティックを開発した」とし、多くの人が手軽に健康をサポートできる商品を作ることに意欲を見せた。
華やかなアイドル時代から一転、シューは2018年に違法ギャンブルの問題を起こし、多額の借金を抱える事態に陥った。総額約7億ウォン(約7000万円)にも及ぶ賭博を行い、経済的にも精神的にも追い詰められた彼女は、2019年に裁判で有罪判決を受けた。S.E.S.時代に築いた輝かしいキャリアは一気に崩れ去り、芸能活動は事実上ストップ。社会的な非難を浴び、表舞台から完全に姿を消すこととなった。
そんな彼女だが、実は幼少期から日本で育ったというバックグラウンドを持つ。日本での名前は「ユウ・スヨン」として知られ、日本語も堪能である。S.E.S.時代には日本市場にも積極的に進出し、2001年には日本武道館で単独コンサートを開催したほか、『LOVE~いつまでもオンジェ・カジナ~』など日本語楽曲もリリースした。BoAに次ぐ「韓国発のJ-POPアーティスト」として注目され、S.E.S.のグローバル展開においても重要な役割を果たしていた。しかし、彼女のギャンブル、借金トラブルが日韓両国で大きく取り上げられ、大きな波紋を呼んだのは言うまでもない。
S.E.S.のメンバーたちは現在、それぞれ異なる道を歩んでいる。バダはミュージカル女優やソロアーティストとして活躍し、ユジンは女優として大成功を収め、『ペントハウス』シリーズで再ブレイクを果たした。一方、シューは違法ギャンブルというスキャンダルを経て、現在は事業家として健康食品業界に進出し、新たな人生を模索している。
アイドルとしての名声を失い、社会的信用も大きく損なわれた彼女が、どのように再起を果たすのか。その道のりには厳しい現実も待ち受けているかもしれないが、再び輝きを取り戻すことができるのか、今後の展開が注目される。
◇シュー プロフィール
1981年10月23日生まれ。14歳まで横浜で育つ。1997年11月に韓国デビュー、翌年10月に日本デビューを果たした。V6とのコラボ曲『One』を日韓両国でリリースしただけでなく、シューはV6メンバーの井ノ原快彦とドラマや舞台で共演した。2002年末にS.E.S.解散後、シューは2010年に元バスケットボール選手のイム・ヒョソンと結婚し、一男二女の母に。だが2016年8月から2018年5月にかけて、計7億9000万ウォン(約7900万円)規模の常習賭博をした疑惑を受けたことがあり、2019年2月に懲役6カ月、執行猶予2年、社会奉仕80時間を宣告されて自粛。だが2022年初め、S.E.S.メンバーのユジン、パダの助けで4年ぶりに復帰し、賭博根絶広報大使になるなど、多様な分野で活動している。
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