「こんなに年を取ったように見えるのか…」
韓流四天王の1人として、日本の韓流ブームを牽引したことでも知られる俳優チャン・ドンゴンも、今年で52歳となった(1972年3月7日生)。2005年に流れた化粧品のCMのセリフ「あなたが好きです!あなたの肌が大好きです!いつまでも!変わらないで!死ぬほど好きだから!」で覚えている人も少なくないだろう。
若かりし頃は韓国最高の美男子にも選ばれたほどだったが、寄る年波には勝てないようだ。しかし、今回のインタビューでは自ら先に年齢に関する話を切り出した。それほど余裕ができたという証左なのか。
10月16日に韓国で封切られる『普通の家族』は、4人の大人が子供たちの犯罪現場を映した監視カメラ映像を見てしまうというサスペンス作品。世界4大映画祭の一つである「第48回トロント国際映画祭」をはじめ、複数の映画祭に公式招待されている。チャン・ドンゴンのほか、ソル・ギョング、キム・ヒエ、スヒョンなどが出演しており、監督は『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』(16)、『世宗大王 星を追う者たち』(19)などを手がけたホ・ジノだ。
今夏、本作の公開を控えてインタビューに応じたチャン・ドンゴンは、「現場でモニターに映る自分の姿を見たが、少し驚いた」とし、(ソル・)ギョングさん(57)よりも年上に映った気がします。もうモニターを見なくてもいいかな」と笑顔を見せた。
老いを受け入れることは容易ではない。特に、大勢に見られる俳優ならば猶更である。だが、「これまで過度に扮装をしていたが、自然な姿を見るとさらに実感が湧いた」と付け加えた。
チャン・ドンゴンは直近の映画『V.I.P 修羅の獣たち』(17)、『王宮の夜鬼』(18)では、骨太な役を演じてきた。「過去作は特殊職、殺し屋、ゾンビなど、周囲にいない人物が大部分だった。この(『普通の家族』)台本を受け取った時、しばらくこのような作品は無かったなと思った」と話す。
劇中ではキム・ヒエ(57)と夫婦役を演じる。同じ時代を生きた一流女優との共演については、「ドラマ『紳士の品格』(12)では(キム・ハヌルと)恥ずかしいこともたくさんしたが、子供がいる役は初めて」として、「リアクションや表情もリハーサルをしながら大丈夫だと思った。仲の良い夫婦のように見えたら良い」と述べた。
そして兄役を演じたソル・ギョングについても言及。ソル・ギョングは「私がどうやったらドンゴンと兄弟関係になれるのか」と最初は断ったというが、チャン・ドンゴンは「最初から弟は兄に対して憎しみに近いコンプレックスを持っていると思っていた。台本にある状況だけでは、そのような気がした」として、「現場で演技をする時、ギョング先輩は激しいのではなく、ねちっこく対応してきたので、それに合わせた。そのような対応が(兄弟の関係に)合っていると思った。敵同士でない以上、兄弟でも意見は違うし、時には絆を深めることもあるのではないか。このような兄弟関係が正しいと思った」とソル・ギョングに感嘆を送った。
なお、ソル・ギョングとの縁は俳優のパク・チュンフンから始まったという。「知り合ってからかなり経っているが、特別連絡を取って会うことはなかった。一緒に仕事をしてみたいと思っていたが、今回することになった」として、「会ってみるととても人が良い。映画の中では言葉も荒かったりするが、人は純粋で繊細だ」と語った。
◇チャン・ドンゴン プロフィール
1972年3月7日生まれ。1992年のMBC第21期公開採用に合格して芸能界デビュー。以降、ドラマ『ファイナル・ジャンプ』『イヴのすべて』『紳士の品格』、映画『友へ チング』『ブラザーフッド』など数々のヒット作に出演。日本でもテレビCMに出演するなど、「韓流四天王」の一人に数えられるほど人気を博した。2010年5月に女優コ・ソヨンと結婚。2010年に息子を、2014年に娘を抱いた。
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