「日帝称賛の意図はない」“8月15日”に『君が代』流して炎上の韓国公共放送が再謝罪。何を伝えた?

2024年08月28日 テレビ

韓国の公共放送KBSが、8月15日の「光復節」に日本国歌『君が代』を流した件を改めて謝罪した。

【画像】KBS、大炎上した光復節の「着物放送」

KBSは8月27日、視聴者請願掲示板を通じて「放送後、制作と放送の経緯、編成過程などに対する事実関係を調査し、再発防止対策を準備している。日帝を称賛したり、美化したりしようとする意図はまったくくなかった」と釈明した。

“称賛の意図がない”ということに関して、当時放送したオペラ『蝶々夫人』の内容にも言及した。

KBSは「このオペラは、日本に駐留したアメリカ人将校の現地妻となった芸者が最終的に子どもまで奪われ、自ら命を絶つ悲劇的な内容を含んでいる」とし、「このような内容のオペラを放映したことが、日帝を称賛するための意図を含んでいると見ることは難しいと考える」と説明した。

また、『蝶々夫人』を8月15日に放送した点については、やむを得ない延期があったことを強調した。

「視聴者が不快感と心配を感じないよう注意する」

KBSは「(『蝶々夫人』が放送された)『KBS中継席』の制作陣は、6月29日の芸術の殿堂で(『蝶々夫人』を)録画し、既存の録画順序に従って放送日を7月31日に決めた。しかし、2024年パリ五輪の中継放送で放送が2回休止され、当初の放送日より2週間後の8月15日午前0時に放送することになった」と強調した。

続けて、「『KBS中継席』は、KBS審議室の事前審議を経ず、制作陣が制作から放送まで責任を負う“制作陣委任審議”に分類されている。公演をそのまま録画放送し、深夜に編成する番組の特性上、実務陣が制作と編成を事実上決定して放送してきた」とし、「だが、担当制作PDが今回の作品を制作して編成に渡した後、8月から安息年(サバティカル休暇)に入り、放送を控えて同じ制作部署及び編成部署と放送内容に対して共有できなかった」と、審議過程も公開した。

蝶々夫人
(写真=KBS1放送画面キャプチャー)『蝶々夫人』

最後に、KBSは「理由の如何を問わず、細かい部分まで確認できないまま、光復節に視聴者の皆様に心配をかけた点について謝罪申し上げる」とし、「今回のことをきっかけに、契機性のある時期に放送される番組に対しては事前審議をより一層強化し、内容をより詳しく調べ、視聴者が不快感と心配を感じないよう注意する」と再度謝罪した。

日本で「終戦の日」と呼ばれる8月15日は、韓国では「日本の植民地支配から解放されたことを祝う日」として「光復節(クァンボクチョル)」とされている。

その8月15日の0時に、KBS1では『KBS中継席』(原題)を通じて日本を題材としたオペラ『蝶々夫人』が放送された。

そもそも『KBS中継席』は、文化芸術の全部門にわたり公演やイベントを録画・解説し、演奏者へのインタビューも同時に放送することで、高級文化の大衆化に寄与しようという趣旨の番組だ。8月15日の放送では、去る6月29日の「第15回韓国オペラフェスティバル」で上演されたオペラ『蝶々夫人』が録画中継された。

蝶々夫人
(写真=KBS1放送画面キャプチャー)『蝶々夫人』

ただ、その『蝶々夫人』で女性主人公が最初から最後まで着物を着て登場し、結婚式の場面では日本国歌『君が代』の旋律が挿入されたことで、KBSに批判が殺到。

視聴者掲示板に「今日は光復節なのに着物が出てくるのか」「光復節に“着物放送”はおかしくないか」「公営放送がこれではいけない」などの反応が寄せられた挙句、最終的にKBSのパク・ミン社長が謝罪する事態となっていた。

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