連続殺人犯を捕まえて映画のモデルになった韓国の元“出張マッサージ”店社長、違法薬物販売容疑で逮捕

2024年08月10日 話題

映画『チェイサー』のモデルとなった人物が、違法薬物を販売した容疑で逮捕された。

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ソウル松坡(ソンパ)警察署は8月7日、違法薬物のメタンフェタミンを販売した疑い(麻薬類管理法違反)でノ氏を逮捕した。

彼は2004年に連続殺人犯ユ・ヨンチョルの検挙を助けたことで知られる。2008年の映画『チェイサー』のモデルとなり、オム・ジュンホ役として俳優キム・ユンソクが演じた。

2004年当時、ソウル江南(カンナム)の出張マッサージ店を運営していたノ氏は、自身の店に在籍する女性従業員が行方不明になると、警察に通報し、自ら追跡・調査を開始。ソウル西大門区(ソデムング)で他の事業主らとともにユ・ヨンチョルを捕まえて警察に引き渡し、2500万ウォン(約250万円)の褒賞金を受け取った。

映画『チェイサー』
映画『チェイサー』(原題『追撃者』)

しかし、その後、薬物中毒者となったノ氏は何度も収監生活を繰り返し、2015年にも売買・投薬疑惑で懲役3年を宣告されている。

ノ氏側は当時の裁判で、「ユ・ヨンチョル事件のトラウマに苦しめられ、麻薬を止めることができなかった」と訴えたが、裁判所は「出所から5カ月後に同様の罪を犯したにもかかわらず、国家機関のせいにするなど反省の気配がない」として重刑を宣告した。

韓国警察は今後、具体的な犯行経緯と麻薬投薬の有無などを調べる方針だ。

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