リーグアンのPSGに所属する韓国代表MFイ・ガンイン(23)に、プレミアクラブ移籍説が浮上した。
英メディア『ITK』は7月16日、イングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドがイ・ガンイン獲得に向けて、PSGに4000万ポンド(約82億円)の移籍金を提案したと報道。イ・ガンイン自身もニューカッスル行きを前向きに検討しているという。
同メディアは、ニューカッスルのスポーツディレクター、ポール・ミッチェル氏が、今夏の移籍市場で最も獲得を望む選手としてイ・ガンインを指名したと指摘。ニューカッスルを率いるエディ・ハウ監督もイ・ガンインに魅力を感じており、4000万ポンドで確保できると判断しているようだ。
近年の成果ではPSGの方が上だが、リーグの規模としてはプレミアが遥かに上回る。また、韓国国内でもプレミアの人気が圧倒的に高い。
ポジション争いの面でも、ニューカッスルが好ましいともいえる。イ・ガンインは昨シーズン、スペインのマジョルカからPSGに加入したものの、主力の座を確保しているとは言い難いのが現状だ。特に、最も重要なUEFAチャンピオンズリーグでも、十分な出場時間を確保できなかった。
そんなイ・ガンインにニューカッスルが提案した4000万ポンドの移籍金は、クラブ史上3位にあたる金額だ(1位:アレクサンデル・イサク、2位:サンドロ・トナーリ)。そのため、イ・ガンインを確実に主力として起用するという意味も含まれているはずだ。
一方のPSGにとっても悪くないディールとなるだろう。PSGは昨年、イ・ガンインの獲得に2200万ユーロ(約34億円)を祓ったため、1年で2倍以上の移籍金を手にすることになる。
もしもイ・ガンインのニューカッスル移籍が実現すれば、代表キャプテンのソン・フンミン(トッテナム)との対戦も実現。また、現在リーグアンのマルセイユへの移籍が噂されているファン・ヒチャン(ウルヴァーハンプトン)が残留した場合、韓国人選手同士の対決をより頻繁に見ることができることから、韓国のサッカーファンにとって朗報となる。
なお、イ・ガンインを狙うのはニューカッスルだけではない。セリエAのナポリも候補として取りざたされている状況だ。
エースのキリアン・エムバペがレアル・マドリードへと移籍したPSGが、新エースとしてヴィクター・オシムヘンを獲得するため、トレードにイ・ガンインを差し出すという情報もある。ナポリが望むPSGの選手も、イ・ガンインだけだという内容だ。
ナポリはすでに、韓国人選手のキム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)がプレーし、結果を残したこともあり、肯定的な評価を下すものと見られる。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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◇イ・ガンイン プロフィール
2001年2月19日生まれ。韓国・仁川広域市出身。身長174cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表。幼少期に出演したKBSサッカーバラエティ番組『飛べ、シュットリ』で類まれなる才能を発揮し、“神童”として一躍注目を集めた。2011年にスペインに渡りバレンシア下部組織に入団し、2018年10月にトップチームで公式戦デビュー。2021年夏にフリーでマジョルカに加入、2023年夏にフランスのパリ・サンジェルマンに完全移籍。マジョルカ時代の同僚である日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)とは同じ2001年生まれで、普段から仲が良いことで知られている。
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