韓国プロ野球も新型コロナウイルスを警戒…“全員マスク着用”で空港に姿現す

1月29日、韓国プロ野球の選手たちが続々と姿を現した仁川(インチョン)国際空港には、普段と異なる光景が広がっていた。

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選手たちが皆、揃ってマスクをつけていたのだ。チームメイトと会話するときも、ファンと写真を撮るときも、そして報道陣のインタビューのときも、マスクを外すことはなかった。

マスクを着用しているSKワイバーンズの選手たち

SKワイバーンズは出国前、選手に注意喚起した。中国の武漢で発生した新型コロナウイルス感染の拡散を受け、その都度手のひらや爪の付け根まで入念に洗うことを強く要請したのだ。

選手は、空港に設置されているものを極力触れないようにし、身体に異常を感じた場合は即時連絡することも伝えられた。もちろん、移動時のマスク着用は絶対だ。球団はさらに武漢が封鎖されている状況なども伝えた。そこには常に緊張感を持ち続けろという意味が含まれていた。

ハン・ドンミンは出国前、「すべての国民の健康が優先だ。選手も健康に気を使わなければならない。現状は良くないが、マスクをすることで気が和らぐようだ」と述べた。コ・ジョンウクは「自分は少し臆病なほうだ。キャンプでの当面の目標はウイルスに感染しないこと」と話した。

冗談半分かもしれないが、事態を深刻的に受け止めているからこその反応といっていい。「毎日手をきれいに洗い、消毒する」と、コ・ジョンウクは平常時も清潔さに神経を払う意思を見せた。

インタビュー中もマスクを着用したキウムのソン監督

キウム・ヒーローズも台湾へと出国した。球団を率いるソン・ヒョク監督はインタビューの際にもマスクを着用した。キウムも急なトラブルへの対策を立てており、出国前には選手全員に検査を行った。潜伏期間が最大2週間であるだけに、継続して観察しなければならないと球団は考えている。

ソン監督は「台湾で感染者が見つかったと聞いた。大きな心配はしていないが、万が一選手に影響が及ぶかが不安だ。団体生活だからこそ、1人がかかってしまえば伝染も早い」と、気がかりな表情を見せた。

出国準備をするKTウィズの選手たち

KTウィズは1月29日の午後にアメリカへと発った。KTもキウムと同様、選手に検査を施した。こまめに症状の確認を行い、マスクも支給した。KTの選手も、やはりインタビューでカメラの前に立った際でもマスクを外さなかった。

春季キャンプのため仁川国際空港から出国した各チームの選手たちには、新種コロナウイルス感染症に対する警戒を呼びかけられた。新シーズンのための春季キャンプを前に、ウイルスに対する対策が韓国プロ野球で見られている。

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