日本と戦うU-23韓国代表で3度目の“招集拒否”…降格危機ストークがペ・ジュノ派遣許さず選手変更

U-23韓国代表がさらなる危機に陥った。エースと期待された欧州組すらも合流が不可能となった。

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韓国サッカー協会(KFA)は4月14日、MFペ・ジュノ(20、ストーク)がチーム事情により招集不可能となったことを発表した。代替選手にはMFチェ・ガンミン(22、蔚山HD FC)が招集された。

このため、ペ・ジュノは本日(15日、日本時間)よりカタール・ドーハで開催されるU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選)に出場できなくなった。

ペ・ジュノはファン・ソンホン監督率いるU-23韓国代表で最も重要な役割を担う選手だ。年齢は2003年生まれの20歳だが、2001年生まれが主軸の現代表で欠かせない存在となっている。

昨年のU-20W杯での活躍を経てイングランド2部に進出後、急激に技量が成長し、U-23韓国代表のエースに定着した。

3月のU-23西アジア選手権でも、チームで最も優れた実力を披露していた。

3部降格危機のストーク…「状況が仕方ない」

ただ、それは所属するストークでも同じだ。イングランド2部への適応を終えたペ・ジュノは、ストークの今年2月の月間MVPに選出された。

今季リーグ戦には35試合に出場し、2ゴール4アシストを記録している。それだけ目立った活躍を見せており、存在感も発揮している。

そんなストークは現在、降格の危機に瀕している。だからこそ、ペ・ジュノを簡単に派遣することができないという立場だ。

ペ・ジュノ
(写真提供=韓国サッカー協会)ペ・ジュノ(中央)

ストークはKFAやペ・ジュノ側と話し合い、試合結果を見て判断すると伝えた。

だが、ストークは直近のリーグ戦4試合で3分1敗と勝利がない。残留争いへ最も重要だった去る11日の第42節スウォンジー戦で0-3と敗れ、13日の第43節シェフィールド・ウェンズデー戦も1-1の引き分けに終わった。

一方、第43節では同じく残留争いをするブラックバーン、プリマス・アーガイル、バーミンガムなどがいずれも勝利した。

ライバルたちの勝利によって、勝ち点47のストークは順位を24位中20位まで落とした。

チャンピオンシップでは22位から24位までの3チームが3部に自動降格となる。22位のハダースフィールド(勝ち点44)とは3ポイント差なだけに、この状況でペ・ジュノを派遣することはチームにとって負担だ。

五輪本大会であれば契約書に明示しているため義務的に招集が可能だが、予選はそうではないため、ペ・ジュノを残すのが当然だ。

ペ・ジュノ側の関係者も、「我々も協会もペ・ジュノ派遣のために努力したが、状況が仕方ない。ストークの立場も理解できる。今ペ・ジュノが抜けてしまえば、降格をより心配するしかない」と残念な気持ちを表した。

ファン・ソンホン監督の悩みは深まるばかりだ。今年1~2月にA代表のアジアカップにも出場したMFヤン・ヒョンジュン(21、セルティック)に続き、創造性あふれるプレーが武器のペ・ジュノまでも抜け、攻撃の“飛車角”を失った。

加えて、DFキム・ジス(19、ブレントフォード)までも招集不可能となっただけに、攻守全体で戦力の低下が深刻だ。

パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップでは、上位3位国が本大会にストレートインし、4位国はアフリカU-23ネイションズカップ4位のギニアとの大陸間プレーオフに進まなければならない。

例えベストメンバーであっても突破が難しい舞台で、チームの中核を担う欧州組3人が離脱した。ファン・ソンホン監督の悩みはさらに深まり、U-23韓国代表の挑戦もより厳しいものとなっている。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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