ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(29)が、韓国での開幕シリーズに向けて調子を急激に引き上げている。
大谷は3月4日(日本時間)、米アリゾナ州グレンデールのキャメルバック・ランチで行われたコロラド・ロッキーズとのオープン戦に「2番・指名打者」として出場し、3打数3安打2打点2得点の活躍を見せた。
今冬のFA市場でドジャースと10年7億ドル(日本円=約1051億5247万円)という歴史的な契約を結んだ大谷。
契約期間中は年俸200万ドル(約2億9000万円)、10年合計2000万ドル(約29億円)しか受け取らず、残りの6億8000万ドル(約994億円)を後払いとするなど、どれだけ優勝に対して切実であるかを表した。
大谷が“余裕”を生み出したおかげで、ドジャースは山本由伸(25)やタイラー・グラスノー(30)、テオスカー・ヘルナンデス(31)など追加戦力の補強も容易に行うことができた。
去る2月28日、シカゴ・ホワイトソックスとのオープン戦で2ラン本塁打を放ち、強烈なドジャース・デビューを飾った大谷は、翌29日にサプライズで結婚を発表。今月2日のクリーブランド・ガーディアンズ戦では1安打2四球3出塁を記録し、今回3安打を放った。
大谷は自分が見せることのできる“すべて”を見せている。オープン戦の成績は打率0.714で、OPS(出塁率+長打率)は驚異の2.207に達している。
この日、大谷はロッキーズの先発左腕オースティン・ゴンバー(30)相手に技術的な打撃を披露した。
初回、先頭打者ムーキー・ベッツ(31)の安打で一死一塁として打席に立った大谷は、ゴンバーのカーブを巧みに捉え右前安打につなげた。
その後、フレディ・フリーマン(34)の中前適時打の間に三塁まで走り、ウィル・スミス(28)の犠飛でホームに生還して得点を記録した。
2回には一死二塁の得点機で2打席目を迎えると、フェンス直撃の適時三塁打を放つ怪力を見せつけた。その後、フリーマンの打席で相手守備のミスが出て再び得点を挙げた。
大谷は3回にも一死一、二塁の得点チャンスで打席に立つと、右前適時打を放ち3安打の試合を完成させた。出塁後、代走ミゲル・バルガス(24)が送られ、同日のプレーを早々に終えた。
昨年9月に右肘の手術を受け、今季は投手としての登板が難しい大谷。打者としてどれだけ速いペースで回復するかが重要だったが、周囲の懸念も払しょくして急速にペースを引き上げている。
来る3月20~21日に韓国ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで行われるMLB開幕2連戦への出場にも、まったくの異常がないことを示してくれた。
(記事提供=OSEN)
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