大谷翔平(29)や山本由伸(25)らが来韓する「MLBワールドツアー・ソウルシリーズ2024」に乗じて、韓国でMLBグッズの偽造品が出回っているようだ。
韓国特許庁の商標特別司法警察(以下、商標警察)は2月22日、ソウル東大門(トンデムン)、南大門(ナンデムン)一帯の卸売売場を集中的に取り締まり、米メジャーリーグ(MLB)関連の偽造商品を販売したA氏など卸売業者7人を商標法違反の疑いで不拘束立件したと発表した。
今回の集中取り締まりは、ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで来る3月に開催される「MLBワールドツアー・ソウルシリーズ2024」に対する関心が韓国国内外で高まっているなかで行われた。
「MLBワールドツアー・ソウルシリーズ2024」では、大谷や山本らが所属するロサンゼルス・ドジャースと、ダルビッシュ有(37)、松井祐樹(28)、キム・ハソン(28)、コ・ウソク(25)などが所属するサンディエゴ・パドレスのMLB2球団が来韓。
LGツインズやキウム・ヒーローズ、若手主体の韓国代表「チーム・コリア」との練習試合のほか、3月20~21日にMLBレギュラーシーズンの開幕2連戦を戦う予定だ。
警察によると、A氏(61)など卸売業者は東大門市場(2カ所)や南大門市場(5カ所)に拠点を置き、ジャージや靴下などMLB関連グッズの偽造品を全国に流通させた疑いが持たれている。
商標警察は今回の集中取り締まりを通じて、ドジャースやニューヨーク・ヤンキースなど有名なMLB6球団の商標が付けられた計4万4341点、正規品価格1億5000万ウォン(日本円=約1500万円)相当の偽造品を押収措置した。
特に東大門の売場5カ所の場合、すべて隣接したところに位置しており、最初の売場を取り締まる間に残りの売場が偽造品を隠したり、事前に移動したりできるような構造となっていた。
ただ、夜間に押収令状を同時執行したことで、該当の売場をすべて取り締まることができた。
今回の取り締まりでは、偽造品の流通を事前に遮断するため、偽造品を大量に取り扱う流通業者を把握した後、押収令状を発行。陳列品のほか、倉庫に保管されていた多数の偽造品も押収した。
特許庁・商標特別司法警察のパク・ジュヨン課長は、「開幕戦が行われる前からすでにMLB偽造品の流通が多いことを確認した」とし、「MLB正規品の流通業者だけでなく、野球ファンが偽造品による被害に遭わないよう、取り締まり活動を継続する予定だ」と明らかにした。
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