蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)が“国立日韓戦”を制し、ACLベスト8に進出した。
蔚山現代は2月21日、国立競技場で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦の第2戦でヴァンフォーレ甲府に2-1で勝利。2戦合計スコア5-1とし、準々決勝進出を果たした。
去る15日、ホームの蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場での第1戦では3-0と完勝した蔚山。
敵地で迎えた第2戦では元ザスパクサツ群馬、大宮アルディージャ、柏レイソル、浦和レッズの元日本代表MF江坂任(31)のほか、元FC東京、大宮、ガンバ大阪の韓国代表DFキム・ヨングォン(33)、元アルビレックス新潟のDFイ・ミョンジェ(30)が先発出場。
第1戦で2得点を記録したFWチュ・ミンギュ(33)や、元サガン鳥栖のMFキム・ミヌ(33)、元サンフレッチェ広島、鹿島アントラーズ、清水エスパルス、鳥栖のDFファン・ソッコ(34)らは控えに回った。
甲府ボールでキックオフした前半は、蔚山が18分に先制。自陣深くでのボール奪取から前線のハンガリー代表FWアーダーム・マルティン(29)にロングボールを放ると、落としを胸トラップした江坂が右サイドに走り込んだMFイ・ドンギョン(26)へ浮き球のダイレクトパスを放り、カウンターを仕掛ける。
最後、ペナルティエリア内でのFWオム・ウォンサン(25)のシュートはポストに嫌われたが、跳ね返りを詰めたFWキム・ジヒョン(27)が押し込み、早々に貴重なゴールを奪った。
その後、36分にはフリーキックからFWピーター・ウタカ(40)の決定機を許し、38分にも自陣でのボールロストからピンチを迎えたがGKチョ・ヒョヌ(32)の好セーブもあり、前半を無失点の1点リードで折り返した。
後半は負けられない甲府が攻勢を強める展開。キックオフ直後からウタカやMF鳥海芳樹(25)、FWアダイウトン(33)、MF木村卓斗(23)らがチャンスを迎えるも、ここでもチョ・ヒョヌを中心に蔚山守備陣が堅守を見せゴールを割らせない。
後半43分にはコーナーキックからFW三平和司(36)のゴールで同点に追いつかれるも、アディショナルタイムにオム・ウォンサンのクロスから途中出場のチュ・ミンギュが得点。結局、2-1で勝利した蔚山が2戦合計スコア5-1とし、ベスト8進出に成功した。
なお、蔚山はACL準々決勝で全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースと対戦する予定だ。
(取材・文=姜 亨起/ピッチコミュニケーションズ)
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