“性的暴行スキャンダル”が浮上したサッカー日本代表の伊東純也の欠場は、それほど大きくなかった。日本ファンの考えも同じだった。
森保一監督率いる日本代表は1月31日(日本時間)、カタールで行われたアジアカップ16強戦でバーレーンと対戦し、3-1で勝利した。
これで日本は韓国に続き、ベスト8進出に成功した。
今回の試合を控え、日本代表には特大の悪材料が発生した。それは“エース”伊東純也の性的暴行スキャンダルだった。
日本の『週刊新潮』は試合当日、「伊東が性的暴行の疑いで刑事告訴された。女性を酒に酔わせた後、同意なしに性行為を試みた」といった内容を報じた。
スピードと技術を兼ね備えた右ウイングの伊東は、日本代表の中心的な選手だ。前回のワールドカップでは3試合とも先発出場し、日本のベスト16進出を牽引しただけでなく、三苫薫以上の存在感を誇示した。今年9月に行われたドイツとのリターンマッチでも1ゴール1アシストを記録し、4-1の大勝の立役者だった。
伊東は現在開催中のアジアカップでも第1、2戦とも先発出場し、相変わらずチーム内での立場を見せていた。
しかし今回の性的暴行スキャンダルで、大きな打撃を受けるものと見られる。代表チームの召集期間中であり、さらに「既婚者」の身分で性的暴行疑惑が浮上したためだ。
『週刊新潮』は「被害女性Aさんは友人たちと2023年6月、日本とペルーの試合が終わって伊東の一行に会った。Aさんは9月から伊東に謝罪を要求し、11月から弁護士を通じて交渉を進めた」と伝えた。
報道によると、伊東は「性的同意があった」と主張し、弁護士を通じての交渉を提案。さらに彼は、示談が成立した場合の条件に「口外禁止条項」を盛り込むよう女性に迫ったという。
しかし「反省や誠意が感じられない姿勢に対し、Aさんともう一人、その場にいた女性Bさんの2人は共同で2024年1月18日、伊東の刑事告訴に踏み切った。すでに警察は告訴状を受理し、大阪府警天満署が担当となっている」と強調した。
その報道の影響か、今回のバーレーン戦で伊東はベンチに座った。それでも日本の勝利には問題がなかった。
後半19分に出たGK鈴木彩艶のとんでもないオウンゴールで失点を許したものの、堂安律、久保建英、上田綺世の得点であっさりと勝利を手にした。伊東の“空席”は、堂安や久保などが問題なく埋めた。
特に堂安は、この試合で1ゴール以外にもドリブル成功2回、ファイナルサードのボール投入4回、相手ボックス内のタッチ4回など、優れた活躍を見せ、ボールリカバリー5回、タックル成功1回など、守備にも大きく貢献した。
伊東が抜けた攻撃陣には、うれしい顔が帰ってきた。それは三苫薫だ。負傷でこれまで全試合を欠場していた三苫は、この試合の後半23分に途中出場し、約30分間グラウンドを走り回った。
日本のメディアも2月1日、「堂安と久保は右サイドでフルバックの毎熊晟矢と良い連係プレーを見せた。3選手は3-1で勝利したインドネシア戦で一緒に出場した後、互いの位置、それぞれの特徴を理解しながら機会を作っている」とし、「右サイドがさらに強くなった」と評価した。
そんな評価に日本ファンは「絶対的な先発選手だった伊東に問題が生じたが、堂安はいよいよ着実に先発する機会を迎えた」とし、むしろ堂安、久保、毎熊の組み合わせに期待を示した。
(記事提供=OSEN)
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