日本代表MF久保建英(22、レアル・ソシエダ)の“親友”で知られる韓国代表MFイ・ガンイン(22、パリ・サンジェルマン)が、累積リーチの多いチーム状況にも「負担はない」と語った。
ユルゲン・クリンスマン監督率いる韓国代表は1月31日(日本時間)、エデュケーション・シティ・スタジアムで行われたアジアカップ決勝トーナメント1回戦でサウジアラビア代表と対戦。延長120分間を1-1で終え、PK戦で4-2の勝利を収めた。
試合後、ミックスゾーンで報道陣の取材に応じたイ・ガンインは「勝利するために試合をしっかり戦った。勝つことができてとても嬉しい。次の試合もしっかり準備して、勝利できるようにしたい」と伝えた。
難しい試合だった。後半開始直後に先制点を許し、終了間際の同アディショナルタイム9分にFWチョ・ギュソン(25、ミッティラン)の劇的な同点ゴールで延長戦に持ち込んだ。
延長戦でも勝敗は決まらず、行方はPK戦に託されたが、最後はGKチョ・ヒョヌ(32、蔚山HD FC)の2連続セーブもあって貴重な勝利に成功した。
「ゴールを決めたかったが、決められなくて残念だ。それでも、最後まで選手、コーチ陣が一丸となって勝利できて本当に嬉しい」というイ・ガンインは、「大会初戦が終わったときも話したが、“簡単な試合はない”と予想していた。これからも簡単な試合はないだろう。最後まで最善を尽くし、目標を達成できるよう努力する」と誓った。
4万2389人が詰めかけたスタジアムは、サウジアラビアファンの大観衆による凄まじい応援が鳴り響いた。
ただ、圧倒的な“アウェイ”ムードを乗り越えた今回の勝利は、優勝を狙う韓国にとって“起爆剤”として作用する可能性があるだろう。
これに対しイ・ガンインは「よくわからない」と笑いつつ、「ただ、本当に嬉しい。いつも話しているように、我々は一丸になって最善を尽くし、目標を上手く達成できるよう努力している。今後も関心と応援をお願いしたい」と伝えた。
懸念は警告累積だ。サウジアラビア戦でイ・ガンインとDFキム・ヨングォン(33、蔚山HD FC)がイエローカードを受けたことで、韓国は累積リーチの選手が25人(負傷離脱のキム・スンギュ除く)中10人となった。
だが、イ・ガンインは「カードに対する負担を抱きながらプレーする選手はいない。ベスト8でも最善を尽くし、勝利できるように努力するので、多くの関心と応援をお願いしたい」と笑顔を見せた。
韓国は次戦、来る2月3日にオーストラリア代表との準々決勝を戦う予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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◇イ・ガンイン プロフィール
2001年2月19日生まれ。韓国・仁川広域市出身。身長174cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表。幼少期に出演したKBSサッカーバラエティ番組『飛べ、シュットリ』で類まれなる才能を発揮し、“神童”として一躍注目を集めた。2011年にスペインに渡りバレンシア下部組織に入団し、2018年10月にトップチームで公式戦デビュー。2021年夏にフリーでマジョルカに加入、2023年夏にフランスのパリ・サンジェルマンに完全移籍。マジョルカ時代の同僚である日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)とは同じ2001年生まれで、普段から仲が良いことで知られている。
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