韓国代表ソン・フンミン、激闘サウジ戦は「何にも代えがたい貴重な時間」…豪州戦必勝誓う【アジア杯】

韓国代表キャプテンのFWソン・フンミン(31、トッテナム)がサウジアラビア戦の激闘を振り返るとともに、準決勝進出への覚悟を伝えた。

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1月31日午前(現地時間)、カタール・ドーハのアル・エグラ・トレーニングセンターで行われた韓国代表の練習前、ソン・フンミンが報道陣の取材に対応した。

韓国は前日の30日、サウジアラビア代表との決勝トーナメント1回戦をPK戦の末制し、劇的なベスト8進出を果たした。ソン・フンミンも120分間フル出場し、PK戦で1人目のキックを成功させていた。

自身のPK成功について問われ、ソン・フンミンは18歳で初出場した2011年アジアカップ当時、韓国のキャプテンを務めたパク・チソン氏(42)に言及。

日本代表との準決勝でPK戦にもつれ込んだ際、パク・チソン氏がキッカーを務めなかったことを例に挙げ、「冗談ではありますが、僕はまだチソンさんを“恨んで”います。チソンさんとは仲がすごく良いので、当時の話を笑いながらできますが、あのときのような後悔をしたくなかった」と伝えた。

実際、韓国は当時のPK戦で日本に0-3え敗れ、決勝進出に失敗している。パク・チソン氏は当時を振り返り、「自分はPKに自信がなく、後輩たちにチャンスがあればと思って蹴らなかった。ただ、当時に戻ることができるのならば、自分で蹴って後輩の“荷物を減らしたい”」と語ったことがある。

ソン・フンミンは「(PK戦で)一番重要なのは最初と最後です。そのどちらかを蹴りたいと思っていて、監督から“最初に蹴ってほしい”と伝えられたので、何の拒否感もなく蹴ることができたと思います」と、PK時の心境についても明かした。

ソン・フンミン
ソン・フンミン(中央)

サウジアラビアとのPK戦を4-2で制した韓国は準々決勝に駒を進めた。劇的な勝利が意味するものは大きいだろう。

「チームがより一層団結できるきっかけになったと思います。選手だけでなく、記者の方々もそんな感情を抱いたと思います。ファンの方々とも距離が近くなって、“家族”のような、そんな雰囲気が形成されたと思います。サウジアラビア戦は、その何事にも代えがたい貴重な時間でした」というソン・フンミンは、「重要なのは、その勝利にいつまでも浸らないこと。もう喜びは忘れ、次の勝利に向けて準備を進めることがチームの役目であり、目標です」と伝えた。

準々決勝のオーストラリア代表戦は、来る2月2日(現地時間)にアル・ジャヌーブ・スタジアムで行われる。2015年大会決勝で対戦時は延長で痛恨の逆転ゴールを許し、準優勝に終わった。

当時、出場選手の一人として悔しい思いを味わったソン・フンミンは、「あのときの失敗を繰り返したくない」と、準決勝進出へ必勝を誓っていた。

(取材・文=姜 亨起/ピッチコミュニケーションズ)

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