「日本と対等?まだ大きな差がある」韓国、侍ジャパンに“善戦”も監督は厳しい指摘…その理由は?

格上の侍ジャパンと2度も対等な勝負を繰り広げ、明るい未来を期待させた若き野球韓国代表。

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しかし、チームを率いたリュ・ジュンイル監督は「まだ足りない」とし、若手に継続的な努力と練習を注文した。

「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」に出場した韓国代表は、11月20日午後に金浦(キムポ)国際空港を通じて韓国に帰国した。

16日から19日にかけて東京ドームで開催された同大会で、韓国代表は侍ジャパンに決勝で敗れ準優勝に終わった。

予選リーグではオーストラリアに延長10回の末3-2のサヨナラ勝ち、台湾に6-1の快勝を収め、2勝1敗で決勝に進出した。

ただ、決勝では予選で1-2と敗れた侍ジャパンと再会し、延長10回の末3-4のサヨナラ負けを喫した。

アジアプロ野球チャンピオンシップ
(写真提供=OSEN)サヨナラ勝ちに歓喜する日本、落胆する韓国

頂点にはあと一歩届かなかったが、韓国代表は東京で多くの成果を得ることができた。

金メダルを獲得した直近の杭州アジア大会に続き、今回のアジアプロ野球チャンピオンシップでも若手の可能性を十分に確認できたからだ。

投手陣ではムン・ドンジュ(19、ハンファ・イーグルス)、イ・ウィリ(21、KIAタイガース)、クァク・ビン(24、斗山ベアーズ)、ウォン・テイン(23、サムスン・ライオンズ)らが今後10年の代表を担える先発投手へと成長し、リリーフ陣もチェ・ジミン(20、KIAタイガース)、チョン・ヘヨン(22、KIAタイガース)、チェ・スンヨン(22、斗山ベアーズ)、チェ・ジュンヨン(22、ロッテ・ジャイアンツ)らの活躍が目立った。

打線では韓国プロ野球KBOリーグ本塁打王のノ・シファン(22、ハンファ・イーグルス)が4試合で打率0.389の4打点と猛打を振るい、代表4番の座を固めた。

ノ・シファン
(写真提供=OSEN)ノ・シファン

また、次世代の女房役キム・ヒョンジュン(24、NCダイノス)、“第2のキム・ハソン”ことキム・ジュウォン(22、NCダイノス)がアジア大会金メダルの機運をそのまま引き継ぎ、韓国代表唯一の本塁打を放ったキム・フィジプ(21、キウム・ヒーローズ)も存在感を発揮した。

このような活躍で、大会ベストナインにはノ・シファンが一塁手、キム・ジュウォンが遊撃手で選出された。

侍ジャパンを率いる井端弘和監督も、「韓国の4番打者ノ・シファンが鋭い打球を見せた。日本でもトップクラスだと思う」と褒め称えていた。

井端弘和監督
(写真提供=OSEN)井端弘和監督

日本とは「基本技術で大きな差」

以下、金浦国際空港でのリュ・ジュンイル監督との一問一答。

―大会の総評は。

今大会は若手選手の技量向上、経験のために作られたものだ。優勝ならもっと良かったが、それよりも日本と2度戦ったことで選手たちに自信がついたはずだ。

―韓国野球が発展した姿を見せたという評価についてはどう思うか。

我々が良くやった部分もあるが、相手選手が“韓日戦”ということでいつも以上に緊張したのではないかと思う。相手の投手、打者ともに我々と技量の面で大きな差がある。我々の選手たちも頑張った。彼らと対戦したことで多くの自信がついたはずだ。

ただ、ここで満足してはならない。来季KBOが来年3月末から始まり、11月にはプレミア12も行われるので、そこで再びチェックしなければならない。今大会のメンバーの半数以上が入ることになるだろう。

プレミア12では年齢制限がなく、国内最高の選手を選ばなければならないが、年上の選手は除外されると思う。杭州アジア大会、今大会ともに24歳以下を中心に選んだ。2028年の五輪まで見据えて試合をしている。おそらく、戦力強化委員長も同じ考えだろう。

リュ・ジュンイル監督
(写真提供=OSEN)リュ・ジュンイル監督

―世代交代の希望を見ることができたか。

見た。特に先発投手と中継ぎ投手がとても良く投げた。希望が見えただけに、怪我なく技量を向上してほしい。

―先発陣の世代交代の輪郭がどの程度固まったのかが気になる。

4人だ。イ・ウィリ、ムン・ドンジュ、ウォン・テイン、クァクビンは韓国を代表する先発になると思う。特にクァク・ビンは4万人を超えるなかで自分らしいピッチングをしていて、とても良かった。本来は萎縮してボールを連発してしまうこともあるのだが。

―LGツインズ、KTウィズの選手抜きで準優勝を収めた。

よくやったというべきか。ひとまず頑張った。特に投手陣はよくやった。打者も最後は日本の投手のボールになれていた。(日本の投手の)ボールは韓国の選手と違う。同じ150kmだが、入り方が違う。

―日本との格差を縮めるための課題は。

日本も韓国も体型は似ているが、日本の選手は145kmを投げても球速以上に速く感じる。“なぜ日本はノビがあるのか?”、“我々はなぜよくないのか?”と思うようになった。

球速は力ではなく柔軟性だ。日本には骨盤や肩の回旋筋のウェイトトレーニングがある。股関節の方をより多く動かす。柔軟性を生み出すウェイトトレーニングだ。

韓国でもNCダイノスやKIAタイガースが行っているが、そのような方向に選手たちが目を向けて練習してほしい。チョン・ヘヨンも今度そのトレーニングをすると言っていた。チェ・イルオン投手コーチがそちらにいる。

チョン・ヘヨンを見ると、プロ入りしたときと今とで技量の差がほとんどない。それで、なぜプロ入り時と同じなのかと叱った。考え方の違いだ。その選手はそんなことを重要に感じない。父親のチョン・フェヨルがチェ・イルオン投手コーチにお願いし、息子を活かせるから教えてほしいと言った。

チョンヘヨンは腕だけで投げているような感じがする。そうなると150kmを安定的に投げることができない。柔軟性を育てればもっと上がるだろう。

クァク・ビン、イ・ウィリ、ムン・ドンジュも同じだ。日本文化をただ習おうということではなく、自分たちの体に合った筋力トレーニングをしようということだ。そうしてこそ追いつくことができる。トレーニング方法が重要だ。今回の2試合は対等に戦うことができたが、まだ基本技術ではかなり差がある。

チョン・ヘヨン
(写真提供=OSEN)チョン・ヘヨン

―4番打者については新たな候補を見つけたと思うが。

ノ・シファンは4番打者だ。ユン・ドンヒは3番に入っていたが、本来はイ・ジョンフのような選手が3番にぴったりだ。プレミア12まであと1年だが、選手たちをより詳しくチェックし、技量を上げなければならない。もちろん、韓国シリーズのメンバー4人が抜けているが、中心打線に注目する必要がある。

(記事提供=OSEN)

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