メジャーリーグのセントルイス・カージナルスが、“韓国の日本キラー”ことキム・グァンヒョン(32)の獲得に乗り出した。
キム・グァンヒョン側も「先発投手の補強に集中するカージナルスが関心を示したのは事実。アメリカ現地で交渉に乗り出したものと見られる」とした。カージナルス球団も「極秘裏に進行中の事案」と認めた。
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カージナルスはジャック・フラハーティ、マイルズ・マイコラス、ダコタ・ハドソンという先発陣を後押しするローテーションメンバーの補強に熱を上げている。
マイケル・ワカがフリーエージェント(FA)資格でニューヨーク・メッツと契約し、アダム・ウェインライトをブルペンに切り替える可能性が提起されており、キム・グァンヒョンとしてもチャンスを掴めそうな条件だ。
カージナルスは、オ・スンファン(37、サムスン・ライオンズ)が2016年に所属した球団でもある。
当時1+1年、最大1100万ドルで契約した。オ・スンファンはもともとセットアッパーとしてカージナルスのユニホームを着た。ところがシーズン中盤、クローザーが負傷すると、オ・スンファンがその役割を引き受けた。
オ・スンファンは同年、6勝3敗19セーブ、14ホールド、防御率1.92と大活躍した。カージナルスの立場ではオ・スンファンの成功事例に続いて、キム・グァンヒョンへの期待感も十分に持つことができる。契約条件も参考事例になる可能性がある。
オ・スンファンは最近、後輩キム・グァンヒョンのメジャー進出について言及したことがある。彼はキム・グァンヒョンについて、「しっかりとした技量を持っている。競争力がある選手だ。きちんと準備すれば、メジャーリーグでも成功することができるだろう」と期待を示した。
後輩を尊重し、特別なアドバイスはしなかった。オ・スンファンは「お互いに考え方が違うし、立場の違いもあるはずだ。私が最初に経験したからといって、正しいわけでもない」と慎重な立場を見せた。それでも「野球は試行錯誤の繰り返しだ」とした。ミスは過程であり、失敗を恐れてはならないという助言だろう。
とあるメジャーリーグ専門家は、「多くのスカウトがキム・グァンヒョンを見るために韓国に来た。先発投手としてチェックした。ところが、キム・グァンヒョンがシーズン終盤にブルペンで150キロ中盤の速球を投げ、それがスカウトたちに深い印象を刻んだ。先発投手としてメジャーに行ければいいが、オ・スンファンのように実力を示せば、後々であっても十分に必要な役割を担うことができる」と述べた。
キム・グァンヒョンはカージナルスのほか、5年前にも交渉テーブルに座ったサンディエゴ・パドレス、シカゴ・カブスなどから注目を集めている。
メジャー球団の多くがクリスマス休暇を控えて、契約を急ぐ。キム・グァンヒョンのメジャー挑戦も、早ければ今週中にも結論に達すると見られている。
キム・グァンヒョンのポスティング期限は、来年1月6日だ。
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