元阪神オ・スンファンら2015年冬以来の快挙なるか…韓国プロ野球から3人がメジャー進出目指す

アメリカに向けた風が激しく吹いている。

もしかすると韓国プロ野球出身の選手3人が、新たにメジャーリーグの舞台に立つかもしれない。

キム・グァンヒョン(31・SKワイバーンズ)、ジョシュ・リンドブロム(32・斗山ベアーズ)、キム・ジェファン(31・斗山ベアーズ)の3人が世界最高の舞台を見つめている。

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偶然に起こったことではない。メジャーリーグの球団は、冷静に計算機を叩いてから動き出す。

韓国プロ野球KBOリーグ出身のメリル・ケリーとエリック・テイムズも、そんな計算と分析を通してメジャーの舞台を踏んだ。キム・グァンヒョンとリンドブロムは、KBOリーグでケリーに劣らない成績を収めただけに、メジャーでケリーと同じくらいのパフォーマンスを期待されるということだ。

キム・グァンヒョン

SKのユニホームを着る前は一度もMLBのマウンドに立ったことのなかったケリーは、去年の冬、アリゾナ・ダイアモンドバックスと2年500万ドル(約5億4000万円)の保証契約を結んだ。そして2019シーズンは32試合に先発登板し、183.1イニングを消化、シーズン完走に成功した。

キム・グァンヒョンとリンドブロムは、いずれもメジャーリーグで先発投手になるのが目標だ。KBOリーグで行ってきたように、シーズンを通して先発ローテーションに加わることを望んでいる。

ジョシュ・リンドブロム

キム・ジェファンの比較対象は、エリック・テイムズだろう。

2016シーズン、テイムズはKBOリーグで40本塁打、OPS(出塁率+長打率)1.106を記録した。キム・ジェファンは同年、37本塁打、OPS 1.035だった。2人の左打者は、それぞれホームラン部門の1位タイと3位に上がった。

その後、テイムズはミルウォーキー・ブルワーズとFA契約を結び、5年ぶりにメジャーリーグ復帰に成功。キム・ジェファンは2016シーズンから2018シーズンまでの3年間で、本塁打116本を放っている。

ただ2人の守備ポジションとキム・ジェファンの今季の成績を考慮すると、テイムズと同じようにはいかない。外野手だったテイムズは韓国で一塁手へとポジションを変更し、メジャーでも一塁手としてプレーしている。一方、外野手のキム・ジェファンは、KBOリーグでも守備力は平均以下との評価を受ける。一塁手へのポジション変更も事実上、不可能だ。

さらに公認球の反発力が減った今シーズンは、15本塁打、OPS 0.798にとどまった。キム・ジェファンがメジャーに進出するためには、指名打者制度を施行するアメリカンリーグの球団に行くべきだろう。そうなると自然と選択肢が半減することになる。

キム・ジェファン

キム・グァンヒョンとリンドブロムは、すでに複数の球団から関心を受けた。キム・グァンヒョンはシカゴ・カブス、サンディエゴ・パドレス、ニューヨーク・メッツなどからオファーを受ける可能性が高いという見通しだ。リンドブロムもヒューストン・アストロズ、トロント・ブルージェイズが注視していることがわかった。

対してキム・ジェファンは、メジャー進出のためのポスティング公示がなんとか行われた状態だ。キム・ジェファンの十分な資料を確保していない球団も多い。キム・ジェファンのエージェンシーが米スポーツ界で最も影響力が強いCAAスポーツである点は長所といえるが、キム・グァンヒョンやリンドブロムほどメジャー進出の可能性が高いと見ることは難しい。

今から4年前の2015年冬、パク・ビョンホとキム・ヒョンス、そしてオ・スンファンがメジャー球団と契約を締結した。KBOリーグ出身選手が初めて3人も並んでメジャー進出を成し遂げた。1年早くMLBに進出して活躍したカン・ジョンホの影響で、パク・ビョンホとキム・ヒョンスのメジャー行きの扉が開いた。2014~2015年に日本プロ野球の阪神タイガースで抑えを務めたオ・スンファンは、日本プロ野球トップクラスの投手らしく、自然にメジャーリーグ行きが成し遂げられた。

それから4年が過ぎた今冬、メジャーリーグの舞台を再びKBOリーグ経験者3人が見つめている。キム・グァンヒョンとリンドブロム、そしてキム・ジェファンが世界最高の舞台に上がることができるか、注目が集まっている。

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