日本との“決勝戦”を前に韓国の悩み…セットプレー以外の得点は直近5試合で“ゼロ”

勝利は喜ばしいが、圧倒的な猛攻の末に1得点に終わったこと、さらにいえば一連の流れからのゴールがまたも生まれなかったことに惜しさが残る。

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パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表は、E-1サッカー選手権・第2節で中国と対戦し、1-0で勝利した。前半13分にコーナーキックからキム・ミンジェが決めたゴールが決勝弾となった。

韓国は90分間中国を圧倒し、優位に試合を進めていた。ファン・インボム、イ・ヨンジェ、チュ・セジョンら3人のMFを中心に、ナ・サンホ、ユン・イルロク、イ・ジョンヒョプの3トップは何度も決定的なチャンスを演出した。

内容と試合の流れさえ見れば追加点が出てもおかしくない展開だったが、中国のゴールネットは一度しか揺れなかった。決定的な場面で精度が不足し、シュートが枠に飛ばないシーンが多く見られた。

ナ・サンホ

ベント監督は後半、FW2枚に代えてキム・インソンとムン・ソンミンを投入し、ナ・サンホを最前線に据え攻撃陣に変化を加えたものの、ゴールにはつながらなかった。香港戦よりも内容の改善は見られたが、それが得点という結果に表れなかった。

この試合だけに限られた問題なら仕方ない部分もあるが、そうではない点がより深刻性を生み出している。

韓国は10月10日のカタールW杯アジア2次予選のスリランカ戦で8-0の大勝を収めて以降、直近の5試合で一連の流れからゴールを決められていない。

北朝鮮、レバノンとのワールドカップ予選はどちらもスコアレスドローに終わり、ブラジルとの親善試合は0-3の完敗を喫した。今大会初戦の香港戦は2-0で勝利したものの、先制点は直接フリーキックが決まり、2点目はコーナーキックから生まれた。

常に圧倒されたブラジル戦ならまだしも、それ以外の4試合は韓国が試合を主導していたにもかかわらず、流れのなかでゴールを決めることができていない。主力の欧州組がいないとはいえ、セットプレー以外からゴールがない現状には解決策を編み出す必要がある。

もちろんセットプレーからのゴールにも意味はある。こう着した試合展開では、コーナーキックやフリーキックに得点の活路を見出すこともある。セットプレーが強いことはポジティブにも捉えられる。

だが、ベント監督はショートパスをつないで相手の守備を崩すサッカーを追求している。その過程を通じて得点をすることが最終目標だが、こうもセットプレー以外での得点がない試合が続くと、韓国にとっても良くないだろう。

全勝対決となった最終節の日韓戦では、韓国が追及するパスサッカーの精度をより高める必要がある。

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