欧州組が抜けるEAFF E-1サッカー選手権で、韓国代表を救う新たなスターは誕生するだろうか。
パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表が12月のスケジュールを開始する。来る12月11日の香港戦を皮切りに、E-1サッカー選手権3連覇に挑戦するのだ。
【注目】Jからは3人!E-1選手権に臨む韓国代表メンバー23人
他国で優勝カップを手にした2015年、2017年とは異なり、今大会は釜山(プサン)でファンの応援を背に行われる。中国(11月15日)とはもちろん、いつ、どこで対戦しても、激しい試合となる日本(12月18日)との一戦も予定されており、韓国ファンの関心は高い。
ベント監督も国際大会で初優勝を果たせば、2022年カタールW杯に向けた動力を得ることができる。
去る11月の招集メンバーと比較してみると、攻撃陣の変化が目立つ。当時はソン・フンミン(トッテナム)、ファン・ウィジョ(ボルドー)、イ・ガンイン(バレンシア)、ファン・ヒチャン(ザルツブルク)、イ・ジェソン(キール)、クォン・チャンフン(フライブルク)など欧州でプレーする選手が選ばれ、ワールドカップアジア2次予選の中心となった。
しかしE-1サッカー選手権は公式Aマッチではあるものの、国際サッカー連盟(FIFA)主催の大会ではなく、各クラブには選手を送り出す義務がない。過去の同大会を調べても、シーズンが本格的に行われている欧州組は除外されることがほとんどだ。
今回も韓国代表23人のメンバーは、Kリーグをはじめ、スーパーリーグ(中国)、Jリーグ(日本)などアジア圏のチームに所属する選手で構成された。
選手起用において保守的とされるベント監督だが、今回ばかりは変化を避けられない。大会を控えてベント監督自身も「新たに抜擢した選手をテストする。以前招集されたが活躍できなかった選手たちにとってもチャンスだと思う」と、今後に向けた“実験”を予告した。
特に11月に行った2試合でソン・フンミンら豪華な攻撃陣を使いながら、もどかしい試合を行ったことでベント監督に対する批判が起きている。3試合連続となっているAマッチ無得点記録を破るためにも、得点するための新たなテストを実施する可能性が高い。
今回の韓国代表のなかでも、Kリーグで最高のシーズンを送ったキム・ボギョン(蔚山現代)とムン・ソンミン(全北現代)に大きな注目が集まっている。
キム・ボギョンは今季KリーグのMVPに輝いて第2の全盛期を証明しているし、ムン・ソンミンは初めて1シーズン10G10Aを記録して所属チームのリーグ3連覇を導いた。
他にも、2年ぶりに代表ユニホームを着るユン・イルロク(済州ユナイテッド)は、今大会の活躍が来年の行き先を左右するため、かなり重要な舞台となる。初めて代表に抜擢されたイ・ヨンジェ(江原FC)にとっても、印象に残るアピールが必要不可欠だ。
前へ
次へ