浦和レッズを枠内シュート0本に抑えての勝利に、浦項(ポハン)スティーラーズの元JリーガーDFが満足感を示した。
浦項は10月24日、敵地・埼玉スタジアム2002で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループJ第3節で浦和に2-0で勝利した。
前半22分にFWチョン・ジェヒ(29)のゴールで先制した浦項は、後半開始早々にMFコ・ヨンジュン(22)が追加点をマーク。守備では90分通して浦和に枠内シュートを一本も許さず、敵地で無失点勝利に成功した。
浦項の無失点勝利に貢献した20番センターバックのDFパク・チャニョン(27)は、かつて日本でプロデビューした元Jリーガーだ。2015年に愛媛FCを通じてプロ入りした後、2017年はレノファ山口、2018年はカマタマーレ讃岐でプレーし、J2リーグ通算47試合に出場した。
以降は2019年に母国復帰。当時3部相当だったナショナルリーグ(実業団リーグ)の慶州(キョンジュ)韓国水力原子力FCを経て、2020年から加入したKリーグ2(2部)の全南(チョンナム)ドラゴンズでは2021年のFAカップ優勝に貢献し、2022年から浦項でプレーしている。
試合後、「久しぶりに日本に来ての試合で、J1のチームとも初めての対戦でしたが、勝利することができてとても嬉しいです」と90分を振り返ったパク・チャニョンは、「やはり守備といえば失点をしないことが一番重要。浦和の攻撃が良いことはわかっていたので、僕らが点を与えなければ、前線の仲間が得点してくれると信じてゴールを守りました」と伝えた。
無失点勝利にはJリーグでの経験も大きく活きたようだ。「僕が日本でプレーしているときに見た選手がたくさんいたので、彼らの長所などをチームメイトに伝えました。だからこそ、しっかり防げたのではないかと思います」とパク・チャニョンは強調した。
来る11月8日、本拠地・浦項スティールヤードでの第4節は浦和とのリターンマッチとなる。
「埼スタほど巨大なスタジアムではないですが、浦項にもとても熱いファンがたくさんいます」と自チームの本拠地について語ったパク・チャニョンは、「浦和のファンが熱いことも知っているので、スティールヤードでも良い試合、面白い試合ができれば良いと思います」と力を込めて伝えた。
(取材・文=姜 亨起/ピッチコミュニケーションズ)
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