U-24韓国代表が不安定な守備から失点を喫した。あらゆる不安感をなくしてこそ、より高みに上がることができる。
ファン・ソンホン監督率いるU-24韓国代表は、9月27日に行われた杭州アジア大会・男子サッカーの決勝トーナメント1回戦でキルギスに5-1で勝利した。
勝利はしたものの、簡単な試合ではなかった。
前半11分にMFペク・スンホ(26、全北現代モータース)、同12分にFWチョン・ウヨン(24、シュツットガルト)が得点して早々に2点リードしたが、同28分に最終ラインでのパスミスからゴール前まで運ばれ、大会初の失点を与えてしまったのだ。
失点の過程が良くなかった。キルギスは同日の前半、最終ラインを完全に下げていた。最前線のFWですらハーフウェイラインより後ろにいることが多かった。
そのため、韓国は最終ラインからビルドアップを展開する回数が増えていた。
後半7分には、DFパク・ジンソプ(27、全北現代モータース)とDFキム・テヒョン(23、ベガルタ仙台)の両CBの間に抜けるキルギスFWを逃した。得点こそ与えなかったが、ややもするとGKと1対1のチャンスを許す場面だった。
後半21分にはセカンドボールを誰も追いかけず、キルギスのカウンターを許した。シュートは幸いにもゴールを外れたものの、失点してもおかしくない状況だった。
キルギスとは5年前の2018年ジャカルタ・アジア大会でグループステージで対戦したが、当時も1-0の辛勝に終わっていた。最終ラインを下げながらも、フィジカルとパワーを前面に押し出したカウンターサッカーに韓国は大苦戦を強いられた。
大会3連覇に挑む韓国としては、一発勝負のトーナメントを勝ち上がるうえで攻撃よりも守備に注力する必要がある。
負ければ即脱落の決勝トーナメントでは、前後半90分で決着が付かなければ延長戦、PK戦ともつれる。そのため、最大限失点しないことが重要だ。
次戦の準々決勝で中国に勝利できれば、準決勝ではウズベキスタンとサウジアラビアの勝者と対戦する。
ファン・ソンホン監督はキルギス戦後、「組織的に整っていなかったときに問題が多かった。グループステージではそのような状況に直面しなかった。それで状況に対する認知が不足し、困難を経験した。ベスト8ではそのような状況が起こり得るだろう。組織的にも心理的にも動揺してはならない。残りの期間、組織化して準備する」と強調した。
グループステージ、そして決勝トーナメント1回戦では経験できなかったプレッシャーと強烈なカウンターが準々決勝以降は待ち受けている。守備陣はより高い集中力と安定感を持つ必要がある。
なお、韓国対中国のアジア大会決勝トーナメント準々決勝は来る10月1日に行われる予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
前へ
次へ