「名誉心も、闘志もない」
サッカー中国代表の後退したパフォーマンスに、中国サッカーファンが天を貫く勢いで憤怒している。
中国代表は9月12日、成都市で行われたシリア代表との国際親善試合で0-1で敗れた。
シュート数17本(シリア3本)、枠内7本(シリア1本)と優位に立っていたにもかかわらず、後半14分に決勝ゴールを奪われ、敗戦を喫してしまった。
すると、敗戦に怒りをあらわにした中国サッカーファンは自国の選手たちにブーイングを浴びせ、返金を要求するなどの騒ぎを起こした。
なお、同日の試合は6万人を収容するスタジアムで行われたにもかかわらず、公式の集計では観客1万2367人しか記録されなかった。
中国はこの2年間に国際Aマッチにおける勝利が、FIFAランキング90位以下の相手の4回しかない。現在、中国はFIFAランク78位、シリアは同89位としている。
中国を率いるアレクサンダル・ヤンコビッチ監督は試合後、「失望した結果だった」と落胆のコメントを伝えた。
世界で2番目に人口の多い中国だが、ワールドカップ本大会に出場したのは2002年日韓大会が最初で最後だ。
習近平国家主席は中国がサッカー強国となり、2050年以前までにワールドカップを開催・優勝することを望んでいるが、中国サッカーはむしろ後退を続けている。
中国メディア『ザ・ペーパー』によると、SNSで公開された試合会場の映像では、試合後に中国人サポーターがシリアの選手に拍手を送り、自国の選手には「本当に不名誉なことだ」と叫ぶ様子が映されていた。
また、中国代表の公式ウェイボーには怒りのコメントが数千件以上も投稿された。そのなかには、「名誉心も闘志もない」と辛らつなコメントも寄せられていた。
前へ
次へ